どうする?あの人の困った行動 番外編―のび太はだめじゃない。大人がだめすぎるドラえもんの世界―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

どうする?あの人の困った行動 番外編

行動分析研究所
―のび太はだめじゃない。大人がだめすぎるドラえもんの世界―

はじめに

ドラえもんと言えば、運動も勉強も苦手なのび太くんにドラえもんが力を貸して幸せな未来に変えよう。という物語です。ここでも僕は、のび太の母や学校の先生の対応に腹が立って仕方がありません。

まず、よくあるシーンを見てみましょう。

「のび太、宿題はしたの?」
「帰ってきてからするよ。」
「宿題をはやく終わらせなさい!」

こんな感じのストーリーがありますよね。それから、
のび太が0点を取るたびにめちゃくちゃ怒られるシーンもありますよね。

ままの心理

ままは、のび太に勉強して優秀な成績を取ってほしいと思っています。しかし、のび太は勉強もせず、遊んでばかりいて結果0点を取ってきます。聞くところによるとのび太のままは勉強の成績は良かったようです。だからこそ、0点を取ることも努力をしようとしないのび太の態度も許せないのでしょう。まあ、気持ちはわからないのではないです。でも、叱っても何も変わらない事にもそろそろ気付くべきでしょう。のび太は割と素直です。そのため、環境や支援者のやり方を変えれば大いに伸びる可能性を秘めています。

ではどうすればよいのでしょうか。

問題点

①叱られすぎている
まずは、大人の対応です。
ままも先生も0点を取ったり、怠けたりすることを叱っています。叱ることで「あなたのために、言ってあげているのよ。」「叱られるのが嫌なら努力しなさい!」と発破をかけているわけです。しかし、叱るという行為は、行動分析の視点でいうと嫌子出現の弱化です。そうです、叱ることで行動は弱化してしまうのです。ままはのび太に勉強してほしいのにも関わらず勉強する意欲を弱化してしまっているのです。大問題だと思いませんか?

②2次障がい、学習性無気力を併発
もちろん、のび太は変わりません。のび太はいつも遊びを優先し、たまに机に向かっても上の空です。理由は簡単です。勉強するメリットがないからです。そして、わからないから苦痛です。勉強で褒められた経験も、勉強ができるようになる自信もありません。やる気もありません。この無気力な状態は、大人に叱られることで身に付けた防衛本能で、学習性無気力と言います。

さらにのび太もあまりにも怒られるため、「どうせできない。」と努力をしない理由にしてしまっています。本来大人がするべきことは、どこまでできるようになるのかということを見極め、本人がやる気になるような教材を準備し、褒めたり、励ましたりしながら行っていきます。
そもそも、ママはなぜのび太に勉強をできるようになって欲しいのでしょうか。自分が情けないからでしょうか。勉強ができるようになることが彼の幸せにつながるのかということまで考えているでしょうか。

叱ることで相手の行動を変えようとしている大人は多いです。何度でも言いますが、叱るという行為は、相手の行動を抑制させるだけです。行動を生みだしたいなら、褒めましょう。叱るのは悪いことをしたときだけでいいのです。

学習性無気力を脱出する具体例

まずは、現状でどこまで理解できるのかを確認します。そして重要なことは好きな教科を把握することです。好きな教科でどのくらい集中できるかを見るとその子の集中力の限界がわかります。初めは焦らず、成功体験を積ませることにだけ集中してください。成功体験は2パターンあります。大人が価値づけることで得られる成功体験と、やり切ったことで自分が感じる成功体験です。達成感とも言いますよね!学習性無気力の子には大人からの価値づけが必要であり重要です。後から自然に「もっとできるようになりたい。」と思えるものに出会う前に、挑戦する気持ちを摘まないようにします。

やり遂げたらそのことを褒めます。できなかったところは、どうすればできるようになるのか一緒に考えたり、助言をしたりします。本人が好きな教科ならできないことも受け入れやすいし、割とできるようになりやすいものです。このように勉強が苦にならないように始めるのが基本なのです。

視野を広げて

ちなみに、のび太の現状からさまざまなことを想定して必要なことを考えることも大切です。もし、本当に自信のなさや無気力が原因なのだとしたら、褒めたり、成功体験を積んだりすることで改善していくでしょう。しかし、何らかの障がいがあるかもしれないと疑うこともできます。考えられることは、学習障害(LD)です。この場合、支援学級や通級指導教室に通うということも支援の1つです。民間の四谷学院さんは療育プログラムも設けているので利用するのも1つです。本人が嫌がるなら、本人が得意で没頭できる環境を作ることも1つです。本人が無駄に辛い思いをしないような環境を考えることが親や教師の務めだと思います。

COLUMN

今はあるかどうかわかりませんが、僕が見ていた頃のドラえもんでは、先生が、授業中に居眠りをしていたのび太に対して、叱った後に「廊下に立っていなさい!」という指示を出した場面がありました。しかし、実際の学校が廊下に立たせることはしないのは、多くの方がご存知だと思います。その理由はご存知でしょうか。体罰だから……。ではないんですよ。

理由は、廊下に立たせることで学ぶ機会を損失させていると考えられるからです。言われてみれば確かに、と思いますよね。体罰と指導は意外と曖昧なところが多いのが現状です。もちろん、暴力的なものは一切禁止ですが、授業中の態度が悪いから廊下ではなく、その場に数分立たせておくというのは指導として認められているんですよねー。

それから、悪いことをしたときに罰則として放課後に掃除をさせるというのも特に問題はないとしています。確かに問題はないかもしれませんが、ぼく的には全く指導効果のない方法を「指導」と称して子どもに課すということに問題があると思うのですが。

とはいえ、令和時代に突入した今、現場で立たせたり、罰則の掃除を課したりするということはもうしていないかもしれませんけどね。このあたりの情報は少し古いかもしれませんが、効果のない指導であふれていることは確かです。

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次回

だれでも行動分析家 NO.0
―学校の問題点―

学校の問題点の一つは教員の学び方だと思っています。せっかくやる気のある先生が多いのに学びのツールが少なすぎるという点です。次回はその問題点に触れつつどのような記事にしていくかということをお伝えいたします。

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