こんにちは、こぱんです。
応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。
どうする?あの人の困った行動 No.13-4
はじめに
今回は、指しゃぶりです。以前の記事で、自傷行為や感覚刺激の話を書きました。その延長線上です。
今日のお悩み
指しゃぶりがひどいようで心配です。
解説
指しゃぶりの原因は、感覚刺激か、反射か、不安によるものだと考えられます。では、それぞれどのように対処していけばよいか見ていきましょう。
対処法① 自然になくなるのを待つ。
指しゃぶりは、まず先天性反射が残っている。不安を強く感じている。の2パターンが考えられます。先天性反射というのは、子どもの手に指をもっていくと握ってくれますよね。赤ちゃんが無意識にする反応のことです。指しゃぶりは、赤ちゃんの口に含んだものを吸うという反射が抜けていな可能性が考えられます。しかし、これは見守りでよいと思います。
対処法② 遊びに誘う。
刺激を求めているとしたら、指しゃぶりをし始める前後で遊びに誘ってください。ほかのことに注意がそれると指しゃぶりどころではなくなるので、指しゃぶりができません。このように、注意を指から反らすことで少しずつ指しゃぶりを卒業させる方法があります。
対処法③ 代替する。
不安の表れである場合、「不安になるな!」という方が無理ですので、不安を軽減できる方法をまず考えます。例えば、抱っこして落ち着くのであればそれでよいと思います。しかし、なかなか不安を消し去ることは難しいです。そこで、指しゃぶり変わる何かでよりどころとなることを考えます。例えば、ハンカチやぬいぐるみを持つことで落ち着く子もいます。手をもんであげることもいいかもしれません。指しゃぶりは、あまり気持ちの良い行動ではありません。特にこのご時世、気にされる方も多いと思います。これなら、許せる感覚刺激を見つけましょう。
対処法④ めんどくさい行動をはさむ。
指をしゃぶるたびに手を洗いに行くようにします。もちろん、厳しくする必要はありません。「ばい菌さんが入るから、手を洗っておいで。」と子どもに伝えると、納得して手を洗ってくれるでしょう。このように、行動後「めんどくさい行動」を取り入れると、行動が減ります。
ちょっと根気が必要ですが、やってみてください。次第に指しゃぶりが減っていきます。
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次回
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