どうする?あの人の困った行動 No.14-3―忘れ物が多い―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

どうする?あの人の困った行動 No.14-3

行動分析研究所
―忘れ物が多い―

はじめに

忘れ物が多い子ってどうしたらいいんでしょうかね。だって、忘れてしまうんですから、本人を叱っても仕方がないんですよね。なので、忘れ物をしないために必要な行動って何だろう。ということから考えてみましょう。

忘れ物をしないための行動とは?

  1. 必要なものをリストにする。
  2. 必要なものをチェックしながらカバンにしまう。
  3. 親に確認してもらう。

やはり、忘れ物を無くすためにはリスト作成と、チェックが一番かと思います。ではこの2つの行動をどうやって生起させ、強化していくのか考えていきましょう。

  1. リストを作らせるためにすること
  2.  リストは学校で書かせるようにして、担任がチェックするといいかもしれません。連絡長を活用している先生は多いと思います。チェックをする時間がない場合は、一言「持ち物書いた?」くらいの確認でいいでしょう。それで、忘れてきても次の手を打つまでです。

    さて、リストは学校である程度書かせることはできます。しかし、問題はチェックをしながら準備をするということです。これは、先生はもちろん、家庭の事情により親も関与できない場合があります。そのため、本人の意識を変えていく方法を考える必要もあります。

  3. リストをチェックしながら入れるようにする。
  4.  例えば、その子なりに準備をするけどうっかり忘れてしまう場合は、リストを作るだけで、それを手掛かりに準備をしてくれるでしょう。問題は、自分の記憶を頼りに準備をしてくる子や全く準備をしてこない子だと思います。

     自分の記憶を頼りに、適当に準備しちゃう子は、学校で作ったリストを家で開くところが課題です。先にのべておきますとやはり習慣を作るというのは難しいです。大人でも続かないことはたくさんあります。子どもに対しても気長に1年くらいで忘れ物が減るといいなと思って取り組んでくださいね。ポイントは少しでも減ったら褒める!です。

対策1 リストにチェックを入れるとき、シールを貼る。

 低学年向けの対策です。学校に必要な用具を入れるたびに好きなシールを貼り、最後までできたら、大きなシールを貼るというものです。トークンエコノミー法を手軽に使ったイメージです。担任の先生がチェックリストに花丸をすると、なおやる気がアップするかもしれません。
ちなみに、シールにするメリットは、チェックをし忘れた場合、ごまかせなくなるからです。ペンだと、学校でできちゃいますからね。

対策2 トークンエコノミー法

 チェックリストにチェックしてきており、実際に忘れ物もなかったらスタンプを押します。そして、10個溜まったら席替えをするとか、宿題を無くすなどをご褒美として与えます。1週間連続忘れ物をしなかったらご褒美、という条件もいいと思いますが、もし、初日に忘れ物をしてしまった場合、残りの4日間モチベーションが下がってしまうので注意しましょう。
僕なら、10個溜まったらご褒美を与えるというルールにしておいて、一週間連続で忘れ物がなかった時に大いに褒めるというようにします。スタンプ2個つけるとかもいいですよね。

対策3 レスポンス・コスト

 初めてでてきた用語ですね。これは、ご褒美を取り上げる方法です。具体的にご紹介します。初めからシールを複数与えておきます。そして、忘れ物をするごとに1つシールを取り上げます。最終日に残っているシールの数に応じてご褒美が変わります。

例えば、1週間ごとに取り組むとします。月曜から金曜日と5日間あるので、シールを5つ渡します。そして、忘れ物をしたら1枚取り上げます。そして、金曜日の放課後シールが何枚残ったかを確認し、残っているシールに応じてご褒美を与えます。シール0~1枚(週で4~5日間忘れ物をした。)場合、ご褒美なし。シールが2枚なら、花丸がもらえる。シールが3枚ならスタンプを押してもらえる。シールが4枚なら宿題を減らしてもらえる。シールが5枚残っていたら、お楽しみタイムがもらえる。というようにするやり方です。もちろん、シールを与えて最終日に何枚集まったか、という方法もよいです。子どもに合わせてやってみてください!

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次回

どうする?あの人の困った行動 No.15
―死人テスト―

 今回の記事は、「忘れ物をしないようにする。」というテーマでしたが、結局行動分析的には、「忘れ物がないかチェックをする。」という行動に置き換えて考えました。実はこの転換がめっちゃ大事なんですよ。なぜなら、「忘れ物をしない。」は行動ではないからです。「??」かもしれませんので詳しくは次回でーす。

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