どうする?あの人の困った行動 No.17―あいさつをしない―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

どうする?あの人の困った行動 No.17

行動分析研究所
―あいさつをしない―

はじめに

学校では、挨拶をするということにとても力を入れます。実際に書籍でも挨拶に関しては基本事項としてよく書かれています。でも、挨拶を指導するって意外と難しいと思います。授業で取り扱ったり、褒めてみたりとアプローチをしてみますが、たとえ90%の子が挨拶をするようになってもなかなか100%にはなりませんよね。先生にとっては、ちょっぴり苦労するところだと思います。今日は、褒める以外の方法を1つご紹介します。

場面1

先生「おはようございます!」
よしお「……ざいます。」
先生「大きな声で言いましょう。おはようございます!」
よしお「おはようございます。」

先生が促しても、小学生のうちは挨拶を返してくれますが、これでは自分から挨拶をするようにはなりません。もちろん、授業で挨拶に関する内容を扱うと思いますが、それも効果は人それぞれでしょう。それに、継続しないということもあり得ます。次の場面を見てください。

場面2

先生「おはようございます。」
よしお「……ざいます。」
先生「うん、おはよう。」

次の日
先生「おはようございます。」
よしお「……はようございます。」
先生「昨日よりもしっかり挨拶してくれたね。うれしいよ!」

注意するのではなく、少しでもいい挨拶ができたときに褒めましょう。こうすることで、「挨拶をすると褒められる。」というメリットが受け取れるので挨拶をする行動が増えていきます。

場面3

先生「おはようございます。」
よしお「……ざいます。」
先生「よしお、昨日はなにしたの?」
よしお「ゲーム。」
先生「楽しかった?」
よしお うなずく

1週間後
先生「おはようございます。」
よしお「おはようございます。」
先生「今日の昼休みは、なにして遊ぶの?」
よしお「友だちと虫を探す。」
先生「いいね!なにをねらうの?」
よしお「バッタ」
先生「いろんな種類があるから楽しそうだね。見つけたら教えてね!」
よしお「いいよ。」

挨拶を交わした直後、少し会話をします。打ち解けていない間は、すぐに終わる会話だと思います。でも、続けていくうちに信頼関係が生まれていき、挨拶もスムーズになります。人は、よく会う人に自然と信頼感を抱きます。実は、「信頼できると判断してからよく会うようになる。」パターンよりも、「よく会っているうちに信頼している。」というパターンの方が圧倒的に多いのです。

しかし、挨拶だけでは信頼関係を強める効果が薄いです。もちろん、相手にもよりますが、挨拶が苦手な人は、人見知りが激しいタイプだと思います。だから一言でもいいので、会話をしていきます。ねらいは、挨拶をすると先生と話ができるということがメリットとなって、その直前の挨拶をするという行動が強化されるということです。ポイントは挨拶をしなかった場合や、聞き取れないくらい小さい声で挨拶をしたときは、会話をしないということです。

まとめ

場面2では、褒められることをメリットとしました。場面3では先生と会話ができるというメリットとしたのです。2つを合わせてもいいと思います。

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次回

どうする?あの人の困った行動 No.18
―あいさつをしない②―

小学生が挨拶をしない場合は、照れによることが多いです。しかし、中学生になるとどうでしょうか。照れるという心情に反抗という心情がプラスされていることがあります。次回は挨拶をすると唾を吐いてくる生徒を事例にして考えていきます。

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