どうする?あの人の困った行動 No.20―「先生のこと嫌い」というメッセージ―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

どうする?あの人の困った行動 No.20

行動分析研究所
―「先生のこと嫌い」というメッセージ―

はじめに

子どもに「先生のこと嫌い!」って言われると、結構ショックですよね。同時にわざわざ言わなくても……と思い、怒りに似た感情を抱くかもしれません。でも、この「先生、嫌い。」というメッセージは「かまってほしい。」というメッセージの裏返しかもなと予想する方もいるでしょう。今回は、その予想が正しいのかどうか行動分析の視点で考えます。メッセージの本質がわかればショックも減ります!

「先生のこと嫌い。」と直接言うメリット

  1. かまってくれる。
  2. 本当に嫌いで、先生にこれ以上関りを深めてこないようにしてもらう。

この2パターンだと思うのですが、いかがでしょうか。文字に起こすと②はあり得ないことに気付きますよね(笑)。②があり得ない理由を行動分析の視点で考えてみましょう。まず、今まで直接「嫌い」ということで、本人にどのようなメリットがあったかを考えます。もし②が当てはまる場合、少なくとも今までに数回は、嫌いな相手に直接嫌いと言って、関わりを断ってきた経験があると考えます。可能性が0とは言いませんが、ほぼあり得ないことは感覚的にわかりますよね。実際に直接「嫌い」と言うことは、デメリットの方が目立ちます。友だちとけんかになったり、こっぴどく叱られたりします。その子にとってそれがデメリットなら相手に直接嫌いと言う行動はなくなっているでしょう。

ということで、かまってほしいという目的があるという前提で考えていきます。

ネガティブなメッセージを相手に直接言うということは、この子は経験上、ネガティブな発言をすると自分に注意を向けてくれるということをわかっていると考えられます。おそらく、いままでこういう発言をすると怒られるか、ショックを隠そうとして「なんでそんなこと言うの?」などの言葉を皮切りに、会話が進んでしまっていたのだと思います。このパターンの子は、普段からネガティブな発言をしていると考えられます。例えば「疲れた。」「できない。」などです。では、なぜネガティブな発言が多い理と思いますか?それは、今まで、できたことややり遂げたことに対して認められた経験が少なく、逆に悪さをしたときに叱られるなどして、大人と関わってきたということが考えられます。特に大人はネガティブな発言にどうしても敏感になってしまいますから。

解決策 適切な行動をしたときに褒める。

この子の場合は、注目されるということを求めています。そこで、ネガティブな発言はなるべく反応しないようにし、よい行動をしたときに褒めたり、遊んでいるときに「面白いことをしているね。」などと声を掛けるたりすることが大切です。もちろん、ネガティブな発言といえども、完全に無視をすることはできないでしょうから、「ふーん。」くらいで受け流すとよいでしょう。

こうすることで、ネガティブな発言でかまってもらうことが少なくなると同時に、よい行動をした場面でかまってもらえるのでネガティブな発言を執拗にすることはなくなります。専門用語でいうと、ネガティブな発言を消去し、良い行動を強化する。と言い換えられます。

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次回

どうする?あの人の困った行動 No.21
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片付けをさせる方法は、基本的に片付けをするメリットを考えるといいですよね。これは、今までの記事を参考にしながら対応を考えてみて欲しいと思います!ここまで見てくださっている方なら、必ず良いアイデアが浮かぶはずです!
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