成果を出す行動変容術 No.11-2―真の集中力を手に入れろ 部活動編②―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

成果を出す行動変容術 No.11-2

行動分析研究所
―真の集中力を手に入れろ 部活動編②―

はじめに

今回はフローのお話です。フローとはつまりゾーンとも言い換えることができます。もっと、簡単に言うと、時間を忘れるほどその物に没頭している状態のことを指します。詳しくは、前々回お話した集中力基礎編②をご覧ください!
もし、フローという状態を意図的に作ることができ、部活動指導に応用することができれば、指導は楽になるし成果も結びついてきます。

フローの条件を部活動にあてはめて考える。

①得意なことである。

これは、大前提です。苦手なことはやはりつらさがあります。なぜなら、思いどおりにものごとが進まないからです。
中には、「得意なものなんてないよー。」と思う方もいるかもしれません。しかし、与えられた練習のなかでも技や練習メニューを細分化すれば、「これが得意!」というものは必ず見つかるはずです。指導者はまず、得意を見つけられるようにアドバイスしてみましょう。得意なことを見つけられない子の場合、完璧主義であったり他者と比較してしまったりして、自分には得意なものがないとネガティブに捉えてしまうケースがあるようです。その場合、好きなことややっていて楽しいことを見つけるようにアシストするといいでしょう。

②明確な目的

なぜこれをするのか、これをした結果どうなるのかが明確なものほど、フローに入ることができます。
部活動の目的はなんでしょうか。もちろん、社会性など学校教育としての役割が大きいと思いますが、練習に取り組む大きな目的はやはり、試合での勝利だと思います。しかし、公式戦のためにモチベーションを保ち続けるのは至難の技です。試合の前後は誰しも気合いが入りやすいですが、本番が2ヶ月後などとなればモチベーションは下がってしまいます。
そのため、毎回自分の達成したい目標を決める必要があります。それは、個別の目的でもチームの目的でも構いません。そして、大切なことは、「全国大会に出場する」といった目的・目標よりは「スマッシュで10本中4本的に当てる。」といったように、具体的で数値化できる目的を示すことが大切です、

③レスポンスの早さ

これは、行動した成果がどのくらい早く得られるかということです。例えば、ゲームはこのレスポンスが恐ろしく早いです。敵を倒した瞬間、レベルアップやアイテムという形で報酬を得られます。
このように、行動の先の結果が早ければ早いほど、フロー状態になりやすいのです。
これは、②明確な目的でもお話しした「スマッシュで10本中4本的に当てる」という目標にレスポンスの早さの概念も組み込まれています。スマッシュで的を狙うという目的が明確な上、さらに自分の打った球が的に当たったかはずれたかという結果が打った直後に分かります。また、10本打ち終わって何本当てることができたかというフィードバックもその場で得られます。このような状況だと、大変フロー状態になりやすいです。

④適切な難易度

これは、昔から言われていることでもありますし、誰しもこんなアドバイスをしたり、聞いたりしたことはありませんか?
「少し背伸びをしてやっと届くくらいの難易度を設定しなさい。」
言いたいことはわかるし、反論もないけど、じゃあ具体的に自分の課題にどう当てはめていいのか分かりづらいですよね??
最近接領域で有名なヴィゴツキーによると、知っていることと知らないことが半分づつだと学習効果が高いとしています。このアドバイスなら、挑戦したい物事にたいして、分析をしながら取り組むことができますよね。
より適切な難易度の設定を可能にするためには、熟達レベルに応じてチームを編成し、それぞれのレベルにあった課題を提示する方法がいいでしょう。

⑤自分で状況をコントロールしている感覚

仕事の満足度を高める方法でもあるのですが、例えば資料制作で自分でレイアウトを決めることができるなどある程度、裁量権があることがフロー条件の1つです
部活動では、すべてメニューを顧問の先生が考えるパターンとある程度生徒に任せるパターンがあるようですが、集中力という観点からすると、生徒がメニューを作る方が集中力を高められると考えられます。しかし、高校生ならともかく中学生ならメニューを考えることも難しいと場合もあるでしょう。その場合は、メニューとその目的を伝え、「目的がぶれなければ必要に応じてメニューを変えてもいい。」というようにメニューを変えてもよしとするといいでしょう。

⑥活動そのものに価値を見いだすことができる。

あなたが、その仕事や趣味をしている理由はなんでしょうか。お金ですか?名誉ですか?趣味なら楽しいからという理由が最も多いでしょう。活動そのものの価値とは、お金や他者からの評価と言った、外発的なものではなく、自分が楽しい、好き、ずっと続けていたいといった内発的な気持ちこそが価値となります。
そのため、指導者はその競技に対して好きだと思ってもらったり、得意だということを見つけてもらう必要があります。好きという感情や得意だという感覚は、ある程度うまくいかないことにも我慢して取り組む姿勢が求められます。その時期に励ましたり鼓舞したりしてうまくチームを引っ張ってほしいと思います。

最後に

以上でフローの条件は終わりですが、いかがでしょうか。フローはある程度うまい選手が試合で発揮する不思議な力というようなイメージだったかもしれません。しかし、フローに入るための条件を1つずつ確認してみると、ある程度うまい選手と試合という状況がフローに入りやすい条件が整っていただけだったとお分かりいただけたと思います。上記のことを考慮しながら指導を行うことができれば、他校と差をつけるだけでなく子どもたちの人生にも役に立つはずです。

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