成果を出す行動変容術 No.4―モチベーションを高める目標の立て方 勉強篇―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

成果を出す行動変容術 No.4

行動分析研究所
―モチベーションを高める目標の立て方 勉強篇―

はじめに

子どもに勉強ができるようになってほしいという方は多いと思います。勉強に関しての悩みは大きく分けて2つあると思います。「勉強しているのに思うように成果が出なくてどうしたらいいのか。」という悩みと、「勉強を全くしないので少しでも勉強してほしい。」という悩みだと思います。勉強を全くしない子に関しては応用行動分析的なアプローチがまず先決だと思うので、以前の記事をのぞいてみてください。

今回は勉強しているのに思うように成果が出ない子に対して計画という観点から改善していきたいと思います。

モチベーションを維持する目標の立て方

長期目標を○○中学合格などにしているケースが多いと思います。もちろん、そこも大事です。でも、それだけではモチベーションは上がりません。長期目標のポイントを思い出してください。幅をもたせることと、パフォーマンス目標が適切か、成果目標が適切か見極めることでした。まず幅をもたせた目標を立てるには、次のような思考が大切になります

志望校決めと長期目標のポイントをリンクさせる

もし現在の目標が「開成中学校合格!」となっていたら、次のように考えます。おそらく、本当の目標はもっと先を見て東大の合格だと思うので、東大合格率の高い学校を調べます。すると開成中学より偏差値は下だけど、ここなら東大受験のサポートが充実しているなと発見できるわけです。さらには、「ここの教育プログラムは面白そうだな。」など視野を広げて検討することができ、東大合格と合わせて勉強以外のスキルも育めそうだなと気付けるかもしれません。

すると、3校くらいは行きたい中学校の候補ができるはずです。(日程が重ならないことを祈ります。)という訳で、このどこかに合格すればOKとなり、目標不達成による自己否定合格後のバーンアウトを防ぎやすくなります。

もちろん、大学を決めるときにも使えます。なぜ東大に行きたいのか。海外の大学という選択肢はないのか。大学を通うために必要な資金で企業した方が、やりたいことではないのか。など、東大に固執せずに考えることが大切です。

もしパフォーマンス目標に切り替えるなら次のようにします。

例えば○○中学校の過去問が2時間で設定されているなら1時間半で解く。という目標をします。この○○中学校は第2、第3希望の学校にしてください。ねらいは、集中力と文章の意図を早く読み取るというパフォーマンスを上げる訓練です。その学校の設定よりも1.5倍の速さで解くのですから、その学校が求める読解力や知識の量より優れていなければなりません。また、素早いアウトプットと言うものも受験は問われています。要は、受験に求められるパフォーマンスとは何かと考えることが大切です。

僕は、集中力と素早いアウトプット、柔軟な思考、リラックスだと考えています。

では、短期目標はどうしたらよいのでしょうか。
短期目標は行動目標ですから、

  • 英単語を2週間で10個覚える。
  • あの問題集を1か月で2周する。

などがいいでしょう。

短期目標のポイントはとにかく、現状把握と逆算です。長期目標がこうだから、いつまでに、ここまで達成しなければならないということを考えましょう。仮に2か月後の模試で100位以内に入るという長期目標を設定していたら、あと何点必要か、どの科目が伸びそうか、今確保できる勉強時間で可能かなどを考えたうえで短期目標を設定します。

考えている過程で、もしかしたら2か月で100位以内は無理そうだと気づけばそれは逆算が成功しています。長期目標を変えればいいのです。できそうなら、「ここが苦手だからここの分野に関する本を1週間で読もう。」「ここは得意だから楽しく勉強できるし1週間で問題集2周できそうだ。」など戦略を立てることができます。

目標決めの注意点

人は自分の能力を見誤ります。およそ2倍ほど高く見積もって計画を立ててしまうことを覚えておきましょう。そのため、短期目標で1週間でここまでできると考えていたことが、達成できなかった場合、2週間でこなすタスクだったんだと反省し、次の短期目標に生かしましょう。

COLUMN 勉強は本当に必要か 親が求めているのは子どもの幸せか、自分の安心感か

「勉強ってなんのためにするの?」これは定番の疑問でしょう。ぼくは、勉強は自分のやりたいことを達成するために必要なことだけでいいのではないのかなと思います。とはいえ、実際に東大や難関校に行く人たちは優秀な人が多いということは間違いありません。ただ、それは傾向でしかないというのも事実です。偏差値に基づいた学校選びが果たして、幸せなことに結びついているのでしょうか。自分の幸せや我が子の幸せが、いったいどこにあるのか本当に考えているのか疑問です。

ぼくは叱っている保護者を見ると、本当にその子のためを思って言っているのか疑問に思うことがあります。「将来この子が困らないようにするために叱る。」というのが建前なのでしょうけど、相手のためを思ってと、取り繕っているだけで、本当は自分の不安を消したいだけなんじゃないの?と思う言動もしばしばあります。もし学歴を重視した教育を行っているのなら、学歴社会が仮に崩壊した場合、あなたは責任を取れるのかと自問してほしいのです。

人生は難関校に行くだけでコントロールできるものでしょうか。学歴が高い方が年収1000万に近づくそうです。でも、それ以上の額になると学歴は関係ないそうです。自分のやりたいことが比較的やりやすくなった時代において、我慢と引き換えに会社に身をささげるのは、ぼくはまっぴらごめんですね。

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次回

成果を出す行動変容術 番外編
―個別の指導計画編―

次回は障がいに関する内容です。個別の指導計画とは、障がいのある児童生徒のために作られる1年間の目標です。学校によってフォーマットは違いますが、教科や日常生活での目標を設定しそれを達成するために1年間指導していきます。これがあることで、その子の発達過程や実態を把握することにつながり将来にわたってきめ細かな指導・支援を実現するという狙いがあります。そして、指導計画は1年間の目標と学期ごとに目標を立て評価していきます。そうです。ここでも長期目標と短期目標の関係が使えるのです。次回はちょっとコアですが、発達障がいのサポーターの方や教員の方に届けばいいなと思います。

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