成果を出す行動変容術 No.6-1―ゲームと脳科学から学ぶモチベーションの高め方 部活編―【行動分析研究所】

こんにちは、こぱんです。

応用行動分析という学問を日常で使うための研究をしていきます。
僕の経験や聞いた話、皆さんから寄せられた話を応用行動分析の視点で分析し解決策を探していきます。

成果を出す行動変容術 No.6

行動分析研究所
―ゲームと脳科学から学ぶモチベーションの高め方 部活編―

はじめに

ゲームのモチベーションが部活動で発揮されたら、めちゃくちゃうまくなれそうじゃないですか?今日は前回の知識を部活動に落とし込んでいきます。

部活動でありがちなこと

部活動では、試合に負けたときや、下手なプレイをしたときに罰ゲームとして筋力トレーニングを課すことが多いと思います。筋力トレーニングはきついメニューであるため、「筋力トレーニングをしなくて済むようにがんばろう。」という気持ちにさせて練習への集中力を高めようという働きかけです。罰ゲームという点でゲーム性を取り入れた手法とは言えるのですが、実際に効果があるかと疑問です。

考えてみてください。例えば、ボス戦で勝っても何もない(アイテムもゲームのエンディングすらない。)が、負ければアイテム全部没収というゲームにやる気が起きますか?確かに強いボスに勝つ喜びはあるでしょうが、その後にもらえるアイテムやエンディングが達成感をさらに高めてくれていますよね。

罰ゲームだけでなくご褒美も必要なのです。罰ゲームだけ用意してしまうと、「頑張って練習をしたとしても罰を回避できただけ。」となってしまうのでモチベーションにはつながりません。そこで、前回の基礎知識を応用します。

ランダム報酬をどう取り入れるか

ランダム報酬とは報酬内容に落差を作りサイコロなどでギャンブル性をもたせるということでした。もらって嬉しいものとそうでない物、ちょっと嫌なものを報酬として設定しておきます。

例えば、体力づくりとしてランニングを課しているとします。しかし、同じコースで生徒は飽きてきており、また、タイムを計ってもあまり伸びないため、だらだらと走っている子が多いという状況だったとします。

そこで顧問はランダム報酬を取り入れるため、まず全員のタイムを計りました。そして、全員にそのタイムを基に少しきついけど必ず達成できるタイムで走り切るように課しました。ここでやってしまいがちなのは、タイムを達成したら次回は、ランニングなしなどのご褒美を与えてしまうことです。前回もお話ししたように、それだといずれ満足できなくなるので、タイムを更新できたらコインを投げる権利を与えます。

そして、表が出たら次回は距離を半分 裏が出たら次回は2倍。というようにします。こうすることで、モチベーションが上がります。

ポイント

また、大事なポイントとして1回の部活動が仮に2時間だとします。この2時間の間に最低2回はサイコロを振れるように練習を企画してください。そして、サイコロを振るタイミングは固定してください。

例えば、1回目はランニングの後、2回目はノックの後、というようにします。報酬を与えるタイミングは毎回同じにします。理由は、見通しをもたせることで期待感を高め、よりドーパミンを分泌させることです。

時間依存報酬をどう取り入れるか

時間依存報酬とは、いわゆるタイムサービスやスペシャルボーナスステージなどというように突然現れるボーナスタイムです。これにテンションが上がるのは、誰でも想像つくのではないでしょうか。

例えば、練習中ダラダラしているとします。特にしばらく試合がない場合、選手たちのモチベーションが下がり、カツを入れるために練習を中断してげきを飛ばすなんてことはよくありますよね。それで、効果があればいいのですが、逆にモチベーションが落ちてしまったり、一時のやる気に終わってしまったりすることがしばしばあます。そこで、もし雰囲気が悪いと感じ取ったら、集合させて次のように伝えます。

「今から、10分間ノックをする。もし、設定した的にみんなで合計50本当たればゲーム練習をしたいと思う。」

こうすることでやる気は、爆上がりです!ゲーム練習やミニゲームはとても人気の高い練習メニューですよね。また、ゲーム練習を獲得するために行う練習(今回は的あて50本)はとても集中力が上がっているので効果も高いのです。

ゲーム練習は実践に近いので取り入れがちですが、いざというときのモチベーション材料として取っておくのならゲーム練習は普段からあまり取り入れずここぞというときや試合が近づいたらという一定の条件のもと、行うのがいいのかなと思います。

ちなみに、「10分ノックの間に1人でも10本的に当てることができたら」という条件よりは、上の条件の方がお勧めです。理由は、チームワークを高めるからです。いずれ詳しく話しますが、さらっと言いますと、同じ方向を向いているという感覚を生み出すからです。特にラケット競技は団体戦だとしても結局、個の勝利となります。そんな中でチームワークを高めるような練習は、よりチームへの愛着を強め、練習態度も向上するのです。

COLUMN 例外

 埼玉栄高等学校バドミントン部は基本的にゲーム練習が中心だそうです。理由は、ノックなどの基礎練習はいくらでもサボれるメニューだが、試合は勝ちたい気持ちが出るためサボりにくいということでした。さらに、考える力もつくという理由もあるようですとのことでした。しかし、埼玉栄高校バドミントン部は全国のベスト4以上が常連でかなりの強豪校です。選手のレベルも意識も高いです。

一方で地方のチームはなかなかゲーム練習にならなかったり、そもそもバドミントンをそこまで好きでなかったりと意識の差がバラバラです。なので、やはりゲーム練習はときどきできるレアな練習にしておく方がいいのかなと僕は考えています。でも、埼玉栄高校の考え方は参考になりますよね!

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次回

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で紹介した方法を部活動に落とし込んでいきます!

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