【特別支援/幼児教育】前転ができない子のためのマット運動

結論

前転ができない場合、横向きに転がったり、手押し車をしたりしましょう。ボディイメージを高めたり、身体を支える力を強化したりすることができます。本記事は以下のお悩みを解消いたします。

  • 前転ができない子でもできるマット運動をしりたい
  • マット運動と日常生活の結び付きをしりたい

はじめに

マット運動には、前転や後転、倒立などがあります。特別支援学校では、前転や後転ができるお子さんもいれば、まだ身体を支えるほどの筋力が十分に発達しておらず、難しいお子さんもいます。

その場合、無理に前転を指導してもマット運動を嫌いになってしまうので、その子が簡単にできることから始めましょう。

前転ができない子のためのマット運動

今回は、幼児、低学年、特別支援学校のお子さん向けのマット運動をご紹介します。

おいもごろごろ

マットに横になります。そのまま、ごろごろと横向きのまま転がります。(上の写真は逆立ちではなく、左半身がマットについている状態です。)

身体は丸くないので、力むポイントを左右で入れ換えないと転がることができません。上手に転がることができれば、ボディイメージを育むことができます。

教員と手をつないでおいもごろごろ

子どもと大人が手をつないでごろごろと転がります。

「おいもごろごろごろ」と同様に、ボディイメージを育むとともに、相手のペースに合わせるという課題になります。

ADHDのお子さんの場合、運動能力が高く、いろいろな運動がすぐに上達する傾向にありますが、あえてゆっくりと相手のペースに合わせることで、人間関係形成の基礎を育むことができます。

実は、ひとりでおいもごろごろができない子と一緒に行うことで、支援にもなります。ボディイメージができていない場合、うつ伏せができても、転がるために必要な力の入れ方がわからない場合があります。

その子のために、一緒に手をつないで行うとほとんどの子が転がることができます。

もちろん、自分の力で進んでいる訳ではありませんが、転がるという感覚をつかむことができるでしょう。

他にも、マットの下にロイター版を敷いて坂道を作り転がりやすくする支援もおすすめです。教員と手をつないで転がる経験を積んだあとに行うとよいでしょう。

「ひとりでできる。」という環境設定が大切です。

四つ這い、高這い

四つ這い
高這い

 

 

 

身体の基本的な動作です。意外と、ハイハイをしていた期間が短いお子さんがいるようです。その場合、のちのちに運動能力が伸び悩む原因になる可能性があります。

ハイハイの動きは、蛇腹トンネルなどを使って幼児期や低学年など、楽しんでできる時期に再度取り組んでもよいと考えます。

手押し車

 

手で身体を支えたり、体幹を鍛えることができます。姿勢保持や鉄棒、前転などあらゆる運動につながる運動です。

行う際は、背中からかかとまでがまっすぐになるように持ちましょう。膝が曲がり腰が落ちている状態ではあまり効果的ではありません。

この記事に出てきたボディイメージに関して詳しくしりたい方はこちらの記事をどうぞ!

おわりに

以上のようなマット運動を行っていましたが、これだけでは子どもたちも飽きてしまうので、サーキットの中にマット運動を設けたり、前半はマット運動、後半は跳び箱を行うという授業展開をしていました。


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