10月に行った音楽の授業ネタをご紹介します。『ハロウィンはおおさわぎ』『むしのこえ』『ディズニーメドレー』を使った授業です。本記事を読むと
- 10月の音楽授業ヒントを得られる
- 目標設定の参考になる
これらが得られます。
目次
単元目標例
10月の音楽授業名は「秋の音色を楽しもう」です。
単元目標は以下の通り。
- 虫の鳴き声の音色を聞きながら楽器を鳴らすことができる。
- 虫の鳴き声のリズムをとらえて演奏することができる。
10月の音楽:本時の流れ解説
10月はハロウィンや秋の自然をテーマに、子どもたちが楽しみながら音楽に親しむきっかけを作ります。ハロウィンのワクワク感をみんなで感じ、虫の声を通じて自然とのつながりを実感します。これらの活動を通して、季節感あふれる音楽にしていきましょう!
では、10月の音楽をご提案します。
- ふれあい遊び『ハロウィンはおおさわぎ』
- 器楽『むしのこえ』
- 身体表現『ディズニーメドレー』
ふれあい遊び『ハロウィンはおおさわぎ』
特別支援学校の音楽授業で「ハロウィンはおおさわぎ」を取り入れる際の活動方法と目的をまとめました。ハロウィンの雰囲気を楽しみながら、子どもたちがふれ合いを通して一体感を味わえる内容です。
活動方法
曲の導入と振り付けの確認
- 「ハロウィンはおおさわぎ」の楽曲を流しながら、教員がお化けの手のポーズや簡単な動きを見せます。
- 歌詞に合わせて「ハロウィン、ハロウィン、ハロハロハロウィン」の部分で手をヒラヒラさせるなど、子どもにまねさせやすい動作を伝えます。
触れ合いタイム(こちょこちょ)
- 「いたずらしちゃうぞ君に~」の歌詞が出たら、CDを一時停止し、子どもとこちょこちょ(くすぐり)をして楽しみます。
- 5~10秒程度のくすぐりタイムを設け、子どもが無理のない範囲でふれ合えるよう配慮します。
再び音楽再生&ダンスタイム
- CDを再度流し、振り付けを一緒に踊りながら曲を最後まで楽しみます。
- 動画がある場合は、子どもと一緒に映像を見ながら踊ると、よりわかりやすく、楽しさが増します。
活動の目的
季節行事(ハロウィン)の雰囲気を楽しむ
「ハロウィンはおおさわぎ」という曲や振り付けを通じて、ハロウィンらしい動きやリズムを体験し、行事への興味・関心を高めます。
身体表現とふれ合いを促進する
- お化けの手のポーズや踊りのまねをすることで、身体を使った表現を楽しみます。
- くすぐり(こちょこちょ)の場面では、友達や教員とのふれ合いを通じて、コミュニケーションや信頼関係を育みます。
器楽『むしのこえ』
「虫のこえ」をテーマにした器楽演奏では、子どもたちのイメージと音のつながりを大切にしながら、季節感や自然への興味を引き出していきます。
準備物
・マゴウタスズ
・トライアングル
・ギロ
・木琴
活動の流れ
虫のイラストを見ながら虫の声を聴く
- コオロギやスズムシなどのイラストを提示し、実際の虫の鳴き声や音源を聴かせます。
- 「この虫はどんな声かな?」と問いかけて、イメージをふくらませます。
楽器の音色を試してみる
- マゴウタスズ、トライアングル、ギロ、木琴を順番に鳴らしてみて、どんな音がするか子どもたちに体験させます。
- 「この楽器は高い音がするね」「ちょっとガリガリした音がするね」など、音の特徴を言葉にして共有します。
虫の声を楽器で表現する
- 一人ずつ前に出て、自分がイメージした虫に合いそうな楽器を選び、音を鳴らしてみます。
- 「コオロギのチロチロにはトライアングルが合うかな?」など、自由に表現できるよう声かけを行います。
活動の目的
虫の声と楽器の音色を結びつける感性を育む
イラストや虫の声をヒントに、マゴウタスズやトライアングル、ギロなどの楽器の音色を自分なりに結びつけることで、音とイメージを組み合わせる力を養います。
自己表現と他者の表現を尊重する態度の育成
一人ずつ前で演奏し、みんなで聴き合うことで、自分の表現に対する自信や仲間への意識を育みます。
季節や自然への関心を深める
秋の虫の声に注目することで、季節や自然に対する興味を高め、学習と日常生活を結びつけるように促します。
身体表現『ディズニーメドレー』
バランスボールとディズニー音楽を組み合わせることで、子どもたちは楽曲の雰囲気を全身で味わいながら、リズム感やバランス感覚を自然に養うことができます。また、曲調の変化に合わせて姿勢や動きを変えることで、心身のリラックスや活動のメリハリを得る機会にもつながります。
使用した楽曲
- ミッキーマウスマーチ
- イッツ・ア・スモールワールド
- 星に願いを
活動方法
- ミッキーマウスマーチ
バランスボールに座った状態で、軽く上下にはずみながらリズムを感じます。
曲が明るくテンポも比較的速いため、はずむ動作を通して楽しさや躍動感を味わいます。 - イッツ・ア・スモールワールド
子どもをうつぶせに乗せ、ゆっくり前後に動かしたり、リズムに合わせて少しはずませたりします。 - 星に願いを
仰向けになってバランスボールに体をあずけ、ゆっくりと体を揺らしながら、落ち着いた曲調に合わせます。
最後は曲の雰囲気に合わせて動きを抑え、自然に活動の終わりへつなげます。
活動の目的
身体感覚とリズム感を育む
曲ごとに異なるテンポや拍に合わせて体を動かすことで、子どもたちが自然にリズムを感じ取り、身体感覚を高めます。
バランス能力と運動機能の向上
座ったり仰向け・うつぶせになるなど、さまざまな姿勢でバランスボールを使うことで、体幹やバランス感覚を刺激し、運動機能の発達を促します。
リラックスと安心感の獲得
- バランスボールの弾力や揺れを活かし、子どもが心地よい刺激や安心感を得られるようにします。
- ゆったりとした曲調では落ち着いた気持ちに、はずむ曲調では楽しさを味わうなど、曲によって気分を切り替えやすくなります。
音楽に合わせた表現の楽しさを体感
ディズニーの有名曲を用いることで親しみやすく、曲に合わせて体を動かすこと自体が楽しく、積極的に参加する意欲が湧きやすくなります。
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