7月に行った音楽の授業ネタをご紹介します。『ぷるぷるプール』『踊れ・どれ・ドラドラえもん音頭』『かえるの合唱』を使った授業です。本記事を読むと
- 7月の音楽授業ヒントを得られる
- 目標設定の参考になる
これらが得られます。
目次
単元目標例
単元目標は以下の通り。
- 盆踊りの雰囲気を感じ、自分なりに太鼓を鳴らしたり、身体を動かしたりする。
- 盆踊りの雰囲気を楽しみながら、太鼓を鳴らしたり身体を動かしたりする。
- 雨の音のイメージを表現しながら演奏することができる。
7月の音楽:本時の流れ解説
夏らしい明るい雰囲気の中で、子どもたちが楽しみながら音楽に親しめる活動を組み合わせました。
では、7月の音楽をご提案します。
- ふれあい遊び『ぷるぷるプール』
- 身体表現『ドラえもん音頭』
- 器楽『かえるの合唱』
ふれあい遊び『ぷるぷるプール』
「ぷるぷるプール」は、体を動かしながらみんなで楽しくふれ合える歌遊びです。「ぷるぷる」「くるくる」「しゃわしゃわ体操」の3パターンがあり、どんなふうに触れ合うかは自由に工夫できます。さらに曲調も、沖縄風・バラード風・ロック風と変わっていくため、いろいろなリズムや動きを楽しめます。
活動方法
- 手首をくるくる回す、足首を回す、体をぷるぷる揺らすといった基本動作を、ゆっくりしたテンポで見せ、子どもたちがまねできるようにする。
- 動画や実演を活用し、視覚的にもわかりやすく伝える。
- 音源を流しながら、曲のリズムに合わせて実際に動いてみる。
- 「ぷるぷる〜」「くるくる〜」と声をかけ合って楽しむ。
活動の目的
- 身体感覚の刺激とリズム体験
手首や足首をくるくる回したり、体全体をぷるぷる揺らす動きを通して、自分の身体を意識しながらリズムに合わせて動く楽しさを味わう。 - コミュニケーションとふれあいの促進
友達や教員と一緒に動きやリズムを共有することで、自然と笑顔ややり取りが生まれ、他者との関係づくりやコミュニケーションのきっかけをつくる。
身体表現『ドラえもん音頭』
「ドラえもん音頭」をきっかけに、子どもたちが太鼓演奏と盆踊りの魅力を体験し、それぞれが自分のペースで楽しみながら日本の伝統的なリズムや文化に触れられる授業づくりを目指します。
活動内容
動画視聴
はじめに「ドラえもん音頭」の動画を流し、曲や振り付けの雰囲気をつかむ。
太鼓演奏
- 教室の中央に大太鼓を置き、2人ずつ順番に叩く。
- 叩き方やリズムは自由に楽しませるが、発達段階に応じて簡単なパターンを示してもよい。
踊りのまねっこ
- 太鼓を叩いていない児童は、教員の動きや動画を参考にしながら手や足を使って踊る。
※太鼓は教室の中央に置き、その周りを歩きながら踊る。 - 盆踊り独特の振りを取り入れ、全員で音頭のリズムを楽しむ。
活動の目的
盆踊りの雰囲気を楽しむ
動画を見たり踊りをまねたりすることで、日本の文化に親しみながらリズムや動きを体感する。
太鼓演奏の楽しさを味わう
大きな太鼓を叩く体験を通して、音や振動を感じる楽しさを味わい、自分から音楽に参加する意欲を高める。
身体表現を育てる
盆踊りの動きや手足の使い方を真似するなかで、リズム感や身体の使い方を学び、自分なりの表現方法を見つけるきっかけとする。
文化への興味・関心を引き出す
有名キャラクターで親しみやすい「ドラえもん音頭」を使うことで、日本文化や盆踊りに対する関心を高める。
器楽『かえるの合唱』
「かえるの合唱」を題材にした器楽演奏は、雨の季節(梅雨)の雰囲気とも相まって子どもたちの興味を引きやすく、身近なテーマで音楽表現を深められる点が大きな魅力です。様々な楽器を使い分けることで、音楽活動への関心をさらに高め、表現の幅を広げることが期待できます。
準備物
- 電子ピアノ
- オーシャンドラム
オーシャンドラムは手作りできます!➡オーシャンドラムの作り方
レインスティックも手作りできます!➡レインスティックの作り方
- 傘に鈴をつけた楽器
活動の流れ
少人数での演奏
2~4人ずつ前に呼び出し、ピアノ・オーシャンドラム・レインスティック・傘に鈴をつけた楽器の中から、好きなものを選んで演奏してもらいます。
「かえるの合唱」のメロディやリズムに合わせ、各自が選んだ楽器で自由に音を出しましょう。
待機している児童への配慮
前に出ていない児童には、レインスティックを配って座ったまま演奏してもらいます。
レインスティックは振る・傾けるなど簡単な動作で音が鳴るため、待ち時間も飽きずに活動に参加できます。
活動の目的
楽器選択による主体的な参加
好きな楽器を選ぶ過程を通して、「自分で演奏を作りあげる」楽しさや興味を引き出し、主体的な参加を促します。
音色・リズムへの興味を育む
電子ピアノ、オーシャンドラム、レインスティック、傘に鈴がついた楽器など、音色や演奏の仕方が異なる楽器を比べながら、音の違いやリズムを体感します。
「かえるの合唱」の季節感と親しみやすさを活かす
- 梅雨や雨のイメージにもつながる「かえるの合唱」は、多くの子どもが知っている曲であり、身近なテーマを通じて取り組みやすい。
- 短く覚えやすいメロディを繰り返す構成が、楽器や歌との相性もよく、音やリズムの重なりを楽しむ体験をしやすい。
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