発達障害の小学生の癇癪の予防と対処方法

結論:子どもが癇癪を起こしたら、暗い部屋に連れていったり、外に出ることがおすすめです。また、予防としてスケジュールの見通しをもったり、自分を客観的に見てコントロールする練習方法があります。

本記事では以下のお悩みを解消します。
  • 癇癪の対処方法を知りたい
  • よくないと思いつつもいつも子どものいうことを聞いてしまう
  • そもそも癇癪を予防したい
  • 子ども自身で怒りをコントロールできるようになってほしい

子どもの癇癪ってま~大変💦


ゲームをやめさせたとき、ゲームでうまくいかなかったとき、ほしいおもちゃがあるとき、学校で友達にからかわれたときなど、癇癪の原因なんてあふれていますよね。

発達障害のあるお子さんとかかわる中で最も大変なのが癇癪の対応かもしれません。本記事では、癇癪を起こりにくくする方法と起こったときの対処法をご紹介します。

実はぼくも特別支援学校教員時代に、うまくいかないと泣いたり大声を出したり、自傷したりするお子さんとかかわっていました。教員としてはずかしいですが、当時思いつく支援すべてうまくいかず、半年くらい毎日が嫌でしたね。

でも、今日ご紹介する予防方法と対処方法を実践していくうちになんとか癇癪を和らげることができ、ぼくとその子との関係もよくなっていきました。

少しでも多くの保護者の方に、子育てのストレスが減り楽しく過ごせる時間が増えて欲しいという思いです。

癇癪の対処法


癇癪への対処方法を知るのは大切です。対応する大人もいらいらが減り落ちついて対処することができるようになります。

落ち着く部屋を用意する

癇癪中は、脳が興奮している状態です。その興奮をおさえるには、暗く静かな部屋で過ごすとよいでしょう。だんだん、落ち着いてきます。

落ち着く部屋といっても、ひと部屋まるまる空ける必要はありません。パーテーションや布を使って、一人になれる空間があれば十分です。

でも、「癇癪を起しているときに別の部屋に移動なんてできないよ!」と思うかもしれません。確かにその通りだと思います。癇癪の激しいお子さんを移動するときのポイントは、怒ったときや嫌なことがあったら入る部屋を事前に決めておくことです。

余裕があれば、クールダウンの部屋は子どもと一緒に作って名前を付けたりするといいですね。子どもがその部屋に愛着がわいて移動がスムーズになります。

段ボールで本格的に作っても良いですし、パーテーションにシールや飾りをつけるなど簡単なものでも良いですよ。

子どもが少し手を加えだけで愛着につながり自分から部屋に入ってクールダウンできるようになるので、ぜひやってみてください。

 

COLUMN 副交感神経を優位にできれば何でもOK

興奮しているか落ち着いているかって要は、交感神経と副交感神経の問題なんですよ。興奮状態は交感神経が優位で、リラックス状態は副交感神経が優位です。

副交感神経は、お風呂場や寝る前などリラックスしている状態だと優位になります。だから、暗い部屋、刺激の少ない部屋を用意すると落ち着きやすいんです。

いろいろなサイトに静かな部屋で過ごすことは書かれてありますが、副交感神経を優位にさせれば何でもいいです。たとえば、シャワーを浴びるでもいいんですよ。

もし、あなたオリジナルのリラックス方法があれば子どもと一緒にやってみるのもいいと思います!

外にでる

外にでることも落ち着く方法の1つです。しかも、買い物などの外出中の癇癪にも使える方法なので、ぜひ試してみてください。

発達障害のお子さんに限らず、子どもは場所を変えるだけで切り替わることがあります。その場で落ち着かせるのではなく、外に出るのはとても有効です。

また、外に出て日の光を浴びたり歩いたり、抱っこされたりすることで落ち着く成分が脳から分泌されるというのも理由のひとつです。(詳しくは、下の『セロトニン』で解説します。)

買い物中の場合、面倒ではあるのですが買い物かごをサービスカウンターに預けてさっさと外に出てしまいましょう。

癇癪を予防する方法

最も重要なことは予防方法です。予防することで、大人も子供もストレスを減らして生活することができるようになります。

終わるタイミングを決める

楽しいことに対してなかなか切り替えることができず、宿題などの面倒なことを先延ばしにするケースはよくあります。

中には、ゲームを途中でとめても怒るし、宿題をする時間がなくなっても怒るということもあるようです。

大人としては、「自業自得だよ」と言いたくなりますが、時間感覚が未熟な場合もあるので支援した方がよいでしょう。

タイマーを使う

一番やりやすいのは、タイマーです。どのくらいの時間で満足なのかを一緒に決めると切り替え上手になるお子さんはたくさんいます。

もし、子どもから「3時間」など想定よりも長い時間を提案されたら「え…、そんなにやるの?宿題とか夕食は?」となりますよね。その場合は、次のようにしてください。

寝る時間、ご飯の時間、宿題の時間、次の日の準備の時間を確認し、必要な時間を一緒に考え、残った時間は自由な時間だよと伝えます。

どこまで進めれば終わりにするのかを決める

遊びによっては、タイマーだと中途半端なところで終わりになることがあります。そうなると、誰でもやめたくないですよね。ゲームならどこまで進められれば終わるかを毎回決めると良いですよ。

遊びに応じてキリのよいところを一緒に考えるのも立派な支援になります。

どうすればやりたいことができるかを伝えて見通しをもたせる

やることリストを作って、1つできたらシールをもらえるというシステムがとてもおすすめです。取り組み自体がゲームのような感覚でできますし、何を終わらせれば自由時間なのかも明確になるので、ストレスなく取り組むことができます。

客観的に見る練習をする

客観的に自分をみる練習をすることで、怒りそうなときに気持ちや行動をコントロールする方法を身につけます。

実は、怒っている本人ももっとうまく友達と関わっていきたいと願っていることが多いです。ただ突発的に感情が高まるのでなかなかコントロールすることが難しいのです。

客観性を手に入れる練習

  1. 怒りやすい場面をピックアップ
  2. 普段ならどのような行動に出るかを確認
  3. その行動をした後、どんな気持ちになるのかを確認
  4. どう行動すればよいのかを話し合う。また、思い込みがないかも確認する

※友達の行動や言葉を思い込みで解釈して怒りにつながることがあります。いろいろな考え方があることを確認し、実際には本人に聞かないとわからないこともあると伝えましょう。

この自分を客観的にみる練習は時間がかかりますが、子どもたちをグッと成長させてくれる方法でもあります。

可能であれば子ども同士でやることがベスト!同じ年齢の子の意見は大人の意見や質問よりも素直に受け入れやすいものです。

大人は指導者的な立場になってしまいますが、子どもなら互いに学んでいく同志です。どちらが、ポジティブな気持ちで参加できるか想像してみてください。

セロトニンを増やそう

セロトニンとは、脳で分泌される不安を落ち着かせる成分です。しかし、人間はセロトニンを自分で増やすことができません。だから、意識して取り込まないと不安になったり自分をコントロールできなくなってしまいます。(大人も同じです……。)

セロトニンを増やす方法は、一言で言うと規則正しい生活習慣です。具体的には、朝日を浴びて軽い運動する習慣をつけるだけでセロトニンは増えます。

また、セロトニンの源であるトリプトファンという物質も積極的に取りましょう。トリプトファンは大豆やバナナに多く含まれていますよ!

朝起きて朝陽を浴びながらその場で足踏みをする。朝食にはバナナとか納豆、豆腐などで超簡単に癇癪を抑える準備が整っちゃいます!!

自分で決める習慣を


子どもだからといって大人が制限しすぎると子どもとしてはストレスになります。

また、人間は自分で決めたことは守りたいと思うようにできています(一貫性の法則)。なので、大人がコントロールできないときこそ、本人と話し合い、自分で決めるようにしましょう。

もちろん、最初からうまく時間を決めたり全てを自分で決めた通りにはいかないです。無茶なスケジュールを組むこともあるでしょう。

そのときに、大人がアドバイスをしたりやりたいことを次の日に回したりするなど調整するように言葉をかけてください。いろいろ言いたくなると思いますが、あくまでサポーターという意識で子どもが決めるという軸はブレないようにアドバイスできればです!

難しいんですけどね……笑。

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ABOUT US
くにさだ りゅうき
1995年生まれ。山口県出身。
元特別支援学校教員のフリーライター兼バドミントン指導員。
子どもと遊ぶことが大好き。
趣味はピアノ、読書、カクテルづくり。

note:こぱんさん

ココナラ:こぱんはうす

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