結論
薬剤師の仕事は薬の調剤と受け渡しだけでなく、継続的な服薬のアドバイスや処方せんの疑義がないかの確認などがあります。最も重要なことは、薬の有効性のチェックです。そのため、観察力や考える力(振り返り)が必要であり機械的な薬の受け渡しに陥らないようにすべきです。
- 薬剤師の仕事について知りたい
- 薬剤師のやりがいについて知りたい
- 薬剤師の大変なことを知りたい
- コロナ禍での役割を知りたい。
はじめに
薬剤師のイメージってすぐに湧きますか?
多くの方が「病院の帰りに処方された薬を渡してくれる人」くらいの認識だと思います。
そこで、現役の薬剤師の方に直接やりがいなどについてきいてきました!
業務内容は、わかりやすいサイトがたくさんあるので、今回は、やりがいやちょっと面倒なことなどを赤裸々に語ってもらいました!
詳しい業務内容はこちらをどうぞ!
インタビュー
薬剤師として働くということ
中には、患者様から私を指名して薬の説明を受けたいとおっしゃってくださる方もいて、今までの患者様の気持ちと薬学的知識に裏付けられた接客がよかったんだなと自信が持てます。
他には、老人ホームなどの施設で薬の管理に行くことがあるのですが、そこの多職種の方々に信頼を置いて接してもらえると嬉しいです。
薬剤師は、薬を渡すだけでなく、アドバイザーとしてたくさんの方々と関わっているんですね!
薬剤師として大変なことはなんですか?
もちろん、意図を持って中断している場合もありますが、医師の失念や事務の記載漏れなども少なくないので、すぐに処方した医院に確認します。
薬剤師は、薬剤師法で処方せんに疑いを認める場合、調剤してはならないとなっています。
継続して飲む必要がある薬が、服用されない期間があると治りが遅くなったり、症状によっては悪化する恐れがあるので、そこは気を抜いてはいけない部分です。
一方で、服薬の仕方を説明し薬を渡した後は、薬剤師が細かく関与できません。患者様によっては、ご自身の判断で服用回数を減らす場合もあるので、薬を渡すまでに用法容量の重要性をいかに伝えるかはいつも考えています。
学校薬剤師について/コロナ禍での役割
特に、理科の試薬は危険なものもあるので、警察の立ち会いのもと、適切な保管と処理法方が守られているかをチェックしています。
その他、現在コロナという状況のなかで学校保健委員会はほとんど開かれていないようですが、必要があれば意見、アドバイス年度はじめには『学校安全計画』を養護教諭の先生方と作成します。
普段の学校生活の中で薬剤師さんの姿は見えませんが、思っている以上に深く学校に関わっていただいているんですね。
コロナでの対応では薬剤師はどのように関わっているのですか?
ワクチンの希釈・充填業務は、新しい薬剤師の業務分野の一つになってきたと私は感じています。
薬剤師は接客業です。いろいろな背景の方が来られます。そうしたなかで、適切に薬を服用していただくために患者様によって伝え方を工夫する必要があります。
また、『大変なこと』でも述べたように、薬に関してミスがあれば薬剤師が気づかなければなりませんし、薬剤師が間違ってもいけません。
医師の指示だからといって自分の考えもなく投薬する薬剤師を多く見かけます。
機械的に、処方せん通りに薬を渡すだけでは危険です。ぜひ、ちょっとしたことでも疑問をもち考える習慣を身に付つけてほしいと思います。
そうした積み重ねが地域の薬局として信頼を高めると私は考えています。
おわりに
ネットで業務内容を知ることはできても、薬剤師さんの生の声を聞くことってなかなかないですよね。
今回の取材で、所属している薬局内の仕事以外にも施設に出向いて薬の管理をしていることにビックリしました。
処方せんを受け取って薬を渡すだけではなく、お伝えしてきた通り、現在薬剤師の業務は、施設や学校、ワクチンなど地域に出て仕事をする業務も多く、普段利用しているだけでは、気づかなかった役割を聞くことができました。
みなさんは、どうして薬剤師に興味をもったんですか?今回の記事があなたのキャリアを考えるきっかけになれば、私も、Kさんもうれしいです!!
男性
神戸学院大学 薬学部卒
薬剤師歴40年
調剤薬局勤務