結論
音楽の授業のネタをご紹介します。『きゅうりができた』『ドレミの歌』『ふしぎなポケット』を使った授業です。本記事は以下のお悩みを解消します。
- 特別支援学校の音楽のネタを探している
- ドレミの歌を使った授業がしたい
- エプロンシアターをしたい
目次
音楽の授業の基本的な流れ
重度知的障がいのお子さんにとって、音楽的な技術を習得することはとても大変です。また、音楽への興味が全くなく1つのことをずっと取り組むことは難しいでしょう。そのため、1つの授業で複数の音楽を用意する必要があります。
私の場合は、音楽遊び、器楽、身体表現、鑑賞、という流れで行っていました。1つ1つの授業のボリュームを考えて4要素いれる場合もあれば、3要素に削る場合もありました。
また、授業の構成も毎回ほぼ一緒になるようにして、始まりと終わりの見通しを持てるように意識していました。
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解説
『きゅうりができた』『ドレミの歌』『ふしぎなポケット』を順番に解説します。『ようかい体操第一』は、子どもたちの間で流行していたので、レクリエーションの感覚でみんなで楽しく踊りました。
『きゅうりができた』
『きゅうりができた』は、「きゅうりができた、きゅうりができた♪」で始まるふれあい遊びです。
子供の身体をくすぐったりさすったりして、遊びます。YouTubeで探すとすぐに出てきますが、音源は見つかりませんでした。
ただ、ピアノを少しでも弾ける人がいればめちゃくちゃ簡単な曲なので、すぐに弾いてもらえると思います!ちなみに、私はこれは自分で弾きましたが、難しい楽曲は別の人に弾いてもらって録音しました!
『ドレミのうた』
デスクベルとドレミパッドという楽器を使います。ドレミパッドは、踏むと音がでるので興味を引きやすい楽器の1つです。
まず、「ドはドーナツ~さあ歌いましょう。」まではデスクベルで演奏します。意識できる子は、「ドはドーナツのド、レはレモンのレ」の歌詞に合わせて同じ音を鳴らすことを目標にしてもよいでしょう。
最後は、子どもをドレミパッドまで誘導し、「ドレミファソラシドソド」を子どもが楽器を踏むスピードに合わせてピアノを弾いてあげます。
だいたい、1人1分程度なので5人程度なら1人ずつできると思います。
ピアノが弾けるなら、リードの先生が弾くと子どものペースに合わせることができますが、私は編集ソフトを使って、ドレミの歌を短くしました。
『ふしぎなポケット』
自前のエプロンに画用紙でカラフルなポケットをくっつけました。そこに同僚の先生に作ってもらったクッキーのぬいぐるみを詰め込んで、歌詞に合わせてクッキーを出していくという流れです。出したクッキーは手さげのかごにしまいました。
CDで音楽を流し終えたあと、こんなことを言って続けます。
「あれ、まだクッキーが出てきそう!」と言って今度はア・カペラで歌い始めます。
「ポケットをたたくと、ビスケットは1つ、もう1つたたくとビスケットは2つ」
そして、まだまだポケットのなかにはビスケットがあるので、
「もう1つたたくとビスケットは3つ、も1つたたくとビスケットは4つ」と言いながら子どもたちにクッキーを渡していきます。
ビスケットがなくなったら、「そんなふしぎなポケットがほしい。みんなで、いただきます。ぱくぱくー!」でおしまいです。
おわりに
特別支援学校3年目だった私は、ピアノは童謡くらいが弾けるレベルでした。しかし、音楽の授業を作るイメージが全然なくて、調べても本を漁ってもこれといった指南書がなく思考錯誤でした。
でも、そのおかげで視覚支援の提示の仕方や教材、授業の流れなどオリジナルで作ることができたのは大きな財産となりました。
とはいえ、やっぱり参考になるものがもっとあったらいいなと思っていたので、このブログを通して、伝えていきたいと思っています!
学習指導案 略案
本記事の内容に関する指導案はこちらからダウンロードすることができます。
ご自由にお使いください。
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