【自立活動指導案と教材付き】特別支援学校でできるお金の指導実践

結論

数を取りあつかう上で、お金は商品と交換する道具という点で非常にわかりやすいです。また、好きなものを買う課題やおつかいなどの課題にすれば、動機付けもしやすいです。本記事は、以下のようなお悩みを解消します。

  • お金の計算を習得させる指導をしりたい
  • お金の指導に使えるシートがほしい
  • お金の指導を行うための学習指導案がほしい
  • お金を実践的に使えるようになるための指導プロセスをしりたい
  • お金を扱うために必要な発達段階がしりたい

※今回ご紹介する指導は、100円、10円、1円の3種類の硬貨を使用した指導方法です。

お金を扱うために必要な認知スキル

お金を支払うために必要なことは、数字という抽象的な概念の理解と、硬貨と金額のマッチング、一から千までの位の理解など、高度な思考を必要します。

しかし、今回ご紹介するシートを使えば、少なくとも以下のスキルがあれば、ある程度お金のやりとりが可能になります。

  • 1から9までの数を物と対応させながら数えられること
  • 硬貨を使ったマッチング

足し算よりもお金を払う方が簡単な理由

よくよく考えると、私たちは普段から、お金を支払うときに、いちいち計算をしません。

レジを通せば、金額が表示されたり、店員が口頭でも伝えてくれたりするからです。

つまり、レジの画面に表示された数字が、支払うお金の数ということを理解し、正しくお金を出すことができれば買い物をすることができるのです。

また、買い物に必要なスキルをまとめると、商品はレジを通す必要があるという理解と、お金で商品を交換するという理解、値段に見合った硬貨を出すという理解です。

硬貨は100円玉、10円玉、1円玉があればある程度の買い物をすることができます。また、今回ご紹介するシートを使いこなすことができれば、シートをたよりにお金を出すことができるようになります。

ちなみに、お金を指導する一歩手前、『数字の概念を理解させる指導』を知りたい!という方はこちらの記事をぜひご覧ください!!

数を学ぶ必然性をデザインする

みなさんは、数を日常的にどのように使っているか答えられますか?

物を数えるとき、速さや重さなどの量をはかるとき、時間を把握するとき、などですよね。

このように、日常的に数が溢れているので小学校に就学するときには、ある程度、数字に親しみをもっています。

しかし、知的障害があるとどうしても数の理解が難しいという理由や、支援を必要とする場面が多いことなどから、大人がいろいろ管理していると思います。

そのため、数が自分の生活に関係ないものとなり、学ぶ必然性も失われる傾向にあるのです。

しかし、お金はいかがでしょうか。

お金は商品と交換することができます。子どもにとって、好きな物が買えたり、おつかいを頼まれたりする状況はとても嬉しいはずです。

数字が身近でないお子さんにとっても、お金と商品が交換できる関係に気づくことができれば、数の世界に一歩踏み出せると私は考えています。

指導の方法とシートの活用例

まず、机の上に、子どもが好きなお菓子のイラストを4種類程度、置きます。イラストには、金額を記入しておきましょう。このお菓子のイラストの中から1つ、子どもに選ばせます。

お金支払いシート1

選んだら自分の机に座らせて、選んだお菓子はシートの「かうもの①」に置くように指示します。続いて、以下の画像を見てください。

指導の完成イメージ1

買う商品をシートに置いたら、金額をシートに記入しましょう。書字動作が苦手な場合は、大人が代筆しても構いません。そして、記入した数と硬貨の枚数が一致するように、それぞれの位ごとに並べます。

最後に、並べた硬貨を教員に渡して、商品を受け取れば買い物完了です!

発展 ー2つの商品を買い、合計金額を支払うー

2種類の商品を購入し、足し算の入り口に発展させて指導することもできます。

お金支払いシート2

手順は、先程と大きく変わりません。私の場合は、まず買いたいものを1つ選ばせ、金額の記入と硬貨を並べる作業を行います。

終わってから、2つ目の商品を選ぶように伝え、同じ要領で行います。

指導の完成イメージ2

初めて取り組むときは、一緒に数えるとよいでしょう。

学習指導案

学習指導案

お金と買い物の指導を私なりに学習指導案に落としこみました。どうぞ、ご自由にダウンロードしてお使いください。
サンプルは下のボタンからダウンロード可能です。(Word文書)

サイズ: 25.1KB
公開:2021年7月31日

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