- 子どもと遊びを楽しみたい
- ゲームを通して人とのかかわりを学んでほしい
- ルールのある遊びを学んでほしい
このように悩んでいませんか?
しかし、カードゲームが発達障害のある子どもでも楽しめるものなのか判断が難しいところ。
しかも、決して安くありません。
そこで今回は、ぼくが実際にいくつかのカードゲームを買って「これいいな!」と思ったものを3つご紹介します。
遊び方や楽しめる年齢、どんな力が身につくのか詳しく解説します!
目次
カードゲームで養われる4つの力
カードゲームを通じて養われる力は、主に4つ。
- 集中力と忍耐力の向上
- 手指の運動発達
- ルールの理解と記憶力の向上
- 社交性の向上
集中力と忍耐力の向上
カードゲームは、ゲームの進行にそって手札のカードを選んだり、相手の戦略を考えたりします。ゲームを通して、判断や決定をくり返すことで、集中力や忍耐力が養われます。
手指の運動発達
カードをめくったり、移動させたりする行為は意外と難しい動きです。
微妙な力加減と持つ位置を計算しなければなりません。
そのため、手先が不器用なお子さんでも遊びながら手指の巧緻性を向上させられます。
ルールの理解と記憶力の向上
カードゲームには様々な種類とルールがあります。ルールを理解し、覚えることで、記憶力が向上すると考えられます。
社交性の向上
カードゲームは、相手とのコミュニケーションや協力、競争などの要素があるので、社交性が向上すると考えられます。
次におすすめのカードゲームとどんな力が身につくのか解説します。
オススメのカードゲーム3選
抽象的な思考が苦手なお子さんでも気軽に楽しめるカードゲームを3つご紹介します。
- イロトカタチ
- キンダーメモリー
- コチョゲラ
想像力・表現力に期待【イロトカタチ】
イロトカタチは色カードを並べてお題にそった絵を作り、作った絵を他のひとに当ててもらうゲームです。
カードの大きさはすべて同じ。
色とカードの組み合わせ方で表現力を楽しみます。
- 色カード
- お題カード
- サイコロ
- 説明書
- 得点チップ
- シート
【イロトカタチ】が楽しめるオススメの発達年齢
4歳~8歳
シンプルなカードゲームなので、ルールをアレンジできます!
お子さんの年齢に合わせて楽しみましょう。
年齢別の遊び方もご紹介しますね!
基本的な遊び方
- サイコロを振って難易度を決める
- お題カードをめくる
- 色カードを10枚程度取る
- サイコロで出た難易度に該当するお題を色カードで作る
- 相手に当ててもらう
【遊び方例①】
年齢別おすすめの遊び方
お子さんの年齢によって遊び方をアレンジしましょう!
4歳向け:見立て遊び
見立て遊びとは、たとえば雲の形がねこに見えたり、何気なく描いた絵が人の顔のように見えたりしたことありますよね。
見立て遊びは、偶然できた形から似ているものを探す遊びです。
4歳児くらいならカードを並べながら「○○に見えるね。」
と遊ぶだけでも想像力を刺激します。
5歳向け:色カードを自由に使ってお題を表現
お題カードの中から自分が表現したいものを選んで表現します。
カードの色は自由に選べるようにしましょう。
創作を楽しんでもいいですし、何を作ったのか当てっこしても楽しいですよ!
6歳~:説明書通りの遊びもできる年齢
6歳以降は、【基本的な遊び方】で遊べます。
お子さんによっては、制限時間を作っても盛り上がりますよ。
お子さんとより楽しめる遊び方を優先して楽しく遊びましょう!
やしなわれるチカラ
- 表現力
- 想像力
- 言語能力
色カードは長方形です。
形は自由に変えられないので、色や組み合わせ方を工夫して表現するので、想像力と表現力を養うことができます。
また、ゲームの過程でお題の言葉、色の言葉など遊びながら自然に出てくる言葉から言語感覚を養います。
【イロトカタチ】を注文する。
身近な物のイラストでカード合わせ【キンダーメモリー】
基本的に、神経衰弱やカルタのルールで遊びます。
シマウマやリンゴなど、なじみのある絵が描かれているので、トランプよりもルールがわかりやすいですよ。
※33種類のイラストが描かれたカードが二種類ずつ入っています。
オススメの発達年齢
4歳~10歳
カードのイラストを理解できれば幅広い年齢で楽しめます!
基本的な遊び方
キンダーメモリーでは、2通りの遊び方があります。
神経衰弱
- 66枚のカードを全て場に伏せた状態でセット
- 順番にカードを2枚めくる
- 同じ絵柄だった場合、カードは自分のものに
- 違う絵柄の場合は、再び伏せて相手の順番に変わる
- 交代でめくり合い、最後に取得したカード数が多い方が勝ち
カルタ
- イラストが異なる33枚のカードを全て表にする
- ディーラーの言った条件に当てはまるカードを取る
例えば、
ディーラー:「4本足の動物はどれ?」
プレイヤー:しまうまのカードを取る
ディーラー;「甘いものはどれ?」
プレイヤー:アイスのカードを取る
このように、遊べます。
読み札はないので、カードの特徴を伝えるときは、ディーラーさんが子どもに合わせてアレンジしてください!
やしなわれるチカラ
- 記憶力
- 集中力
- 想像力
- 判断力
- 手の器用さ
主に👆の5つの力がつきます。
神経衰弱もカルタ遊びも、カードをよく見なければ遊べません。
1つのことに注意を向ける時間が長いほど集中力を養われていきます。
また、カードをめくる動作は手先の器用さを向上させますよ。
神経衰弱は記憶力と集中力アップ
神経衰弱のように遊ぶなら、記憶力や洞察力が養えます。
同じ絵柄のカードを見つけるためには、表に出たカードを記憶するだけでなく、どのカードをめくるか、どのカードが次に出るかを予測する必要があります。神経衰弱では、遊びを通じて記憶力と洞察力を養うことができます。
カルタ遊びは想像力アップ
カルタ遊びでは、ディーラーの言葉をイメージしながら当てはまるカードを選びます。
言葉を聞いて、カードを探す過程で想像力が養われるのです。
くすぐり遊びのある神経衰弱【こちょゲラ】※現在取り扱いなし
こちょゲラは、神経衰弱のルールで遊ぶカードゲームです。
でも、同じ絵をそろえて得点するだけではないんです。
特定のカードを当ててしまうと隣の人からこちょこちょが……!
しかも、途中で場をシャッフルされるかも!?
ちょっぴりハラハラドキドキ感もありスキンシップも取れるおすすめのカードゲームです。
オススメの発達年齢
4歳~8歳
同じ絵カードをそろえることと、特定のカードでくすぐられるというルールの理解ができれば幼児期のお子さんから楽しめるカードゲームです。
やしなわれるチカラ
- 相手の動作をよく見る力
- 記憶力
- コミュニケーションの一歩
くすぐり遊びはほとんどのお子さんが大好きな遊びです。
特に発達障害のお子さんの場合、くすぐり遊びが、「相手との関わりが楽しい!」と感じる第一歩ということもよくあります。
また、カードの意味に気づき「くすぐられるかも」と期待感をもって取り組むのも認知発達には欠かせない要素です。
かわいらしいイラストで、同じ絵という認識もしやすいのでおすすめです。
基本的な遊び方
ルールは、神経衰弱と同じです。
ただし、キャラクターカードのほかに、こちょカードとたつまきカードがあります。
こちょカードは6枚あります。同じ絵柄のこちょカードをそろえなければ隣の人からこちょこちょされてしまいます。
たつまきカードが出たら、場にあるカードをシャッフルします。
たつまきカードは1枚で得点になります。
もし、1枚目がキャラクターカード、2枚目にたつまきカードが出たら最初にめくったカードを裏返してシャッフルしましょう!
カードゲームで遊ぼう!学ぼう!!
カードゲームで遊べば、想像力や集中力、手指の機能の向上が期待できます。
また、ゲーム中のやりとりによって、言葉の発達や人間関係の形成、問題解決能力などさまざまな社会性を育むことができるのです。
お休みの日の遊びに参考になれば幸いです。