結論
幼児期、学齢期に身体を動かす遊びをすると認知能力が上がり、学習面でものちのち伸びる傾向があります。また、運動遊びは難易度を変えて取り組めるので、もう少しでできそうというモチベーションをデザインできます。そうした経験を積み重ねて、努力する力や失敗から立ち直る力が育めます。本記事は、以下のお悩みを解消します。
- 運動と脳の関係を知りたい
- 幼児期、低学年期の習い事に悩んでいる
- 子どもにとって楽しくかつ発達を促す習い事が知りたい
- 運動神経を高める遊びや習い事が知りたい
- 『子どもの才能は脳育体操で目覚めさせる!』について知りたい
内容
本書は、3部構成になっています。1部は、脳を育む身体を使った遊びの紹介です。布団や壁、タオルを使った遊びなどお家でできる遊びが16個紹介されています。
2部は、いよいよ身体機能を高めることと脳を発達させることがなぜ、イコールなのかを解説しています。
脳の神経回路や現代の子どもを取り巻く生活環境を分析を交えた解説なので面白いですよ。
3部では、失敗から学ぶ力と、チャレンジ精神を磨く方法が述べられています。
本書は、身体を使った遊びを通して、「学習」について言及された本だといってよいでしょう。
私の問題解決
運動でなぜ脳が発達するのか疑問に思いませんでしたか?文武両道という言葉があるように、私は器用な子はなんでもでき、一方ほとんどの人は、努力をして文武両道を目指す必要があると考えていました。
でも、違いました。運動によって脳は発達するのです。その基盤があるからこそ、算数や国語といった高度な認知機能が必要とされる問題を解くことができるのだと理解できたのです。
つまり、幼少期、学齢期に運動遊びを行えば自然に認知能力が向上し、運動神経も成績もよくなるのです。
感想
本書には、”失敗は「挑戦する楽しさ」を手にしているということ”とあります。
私たちは失敗を繰り返しすことでしか成長しません。しかし、日常生活の中では周りと同じことをすることが多いため、どうしても他者と比較してしまいがちです。
他者と比べて優劣に浸ってしまうと、学びがストップしてしまいます。だから、自分の成長に目を向けて失敗から学ぶという考え方を指導者は意識して伝えるべきなのでしょう。
部活動で指導している子どもたちの中にも、今のスキルで勝つということに注目しすぎて向上することや、失敗から学ぶ姿勢が足りない気がしています。
ここをどう改善するか。指導者の腕の見せ所だと思って試行錯誤していこうと思います。
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