こんにちは!みなさんは、学級崩壊について悩んだことありませんか?
「直接は悩んだことないけど、将来的に大変だと言われているクラスをもったらどうしよう……。」
と考えたことはあるのではないでしょうか?ベテランでも学級崩壊を起こすと言われているので、若手は特に学級開きは不安ですよね。
でも、安心してください。学級崩壊を起こしかけても、その手前で芽を積めば問題ありません。今日は、「もしかして、このまま行くとまずい?」と感じたときにこの記事を読めば、サクッと解決できちゃう方法です!!
学級崩壊手前の5つのチェックリスト
- 教室が整理されていない。
- ネガティブな発言が目立つ。
- 子ども同士の関係がアンバランス。
- 落ち着きのない時間や指示が通らない時間が増える。
- 教師が「××しないと、○○できないよ。」など罰を科すような指導が以前より増えた。
いかがでしょうか。これらは、当然幅があります。もちろん、すでに学級崩壊を起こしている状態なら、子どもたちの机の中はおもちゃやごみでいっぱいかもしれませんし、気の強い子がいれば、他の子は空気を読んで悪い方向に行動するということは、容易に想像がつくでしょう。
しかし、これらは少しずつ重なって事が大きくなっていきます。小さな発言や子どもたちの態度、教室の環境に目を向け、早めに対策をとれば、問題は小さくてすみます。
では、どのように対策をすればいいのでしょうか。
学級崩壊の芽を摘む5つの対策
1.整理整頓日を設ける。
学校はとにかく忙しいです。先生が忙しいのはもちろんですが、子どもたちも忙しいですよね。
そのため、毎日徹底しようとすると少し窮屈になる時期もでてくると思います。そこで、1週間に1回、整理整頓日を作りましょう。例えば1週間の終わりの金曜日、帰りの会で整理整頓プラス不要な物の処分と持ち帰りを指導しましょう。
整理整頓のポイントは、来週使うかどうかです。これは、子どもたちに伝えるとともに、先生にも振りかえってほしいです。もしものときに便利だからという理由で物を置いていると、増え続けてしまいます。頻繁に使う物だけを残し、残りはひとまず、見えないところにしまいましょう。
2.ポジティブな言葉を価値付ける。
「面倒くさい。」や「だるい。」など活動に対して後ろ向きな発言は伝染しやすいです。最もやっかいなことは、周りの子どもたちは無意識にモチベーションが下がってしまうということです。
こういったネガティブ発言の理由は、活動に期待できないか、注目してほしいかのどちらかです。活動に期待できない場合、先生方は研究熱心ですので、各々の改善に任せますが、注目してほしいという要求が隠れている場合の対処法を教えます。
ネガティブ発言をして注目を集めようとするタイプのお子さんは意外と多いです。
ネガティブ発言に対して、「みんながやる気なのにどうしてそんなこというの?」と指導したくなりますが、それでは注目してほしい、話しかけてほしいと考えている子どもの思うつぼです。
最も効果的な対処法は、無視と褒めです。まず、ネガティブ発言は無視をします。そして、他の子でポジティブ発言をした子がいたら、その子を褒めます。繰り返しの対応が必要ですが、こうすることで、ネガティブ発言のメリットがなくなり、ポジティブ発言へのメリットを伝える事ができます。その子が、ポジティブ発言をしたら、うんと褒めてくださいね!
3.チーム戦のレクリエーションをする。
発言力があることはいいことですが、中には周囲が遠慮しすぎているケースもあります。そうなると、学級経営もやりにくくて仕方がないですよね。トラブルがあれば、都度指導をしますが、その予防として仲良くなりやすいレクリエーションをご紹介します。
多くのレクリエーションは、みんなで楽しい場を共有して仲良くなるという目的があります。これも大切なことですが、仲間意識をグッと高めるレクもあります。
それは、チーム戦や友だちと協力しないとできないレクです。また、クラス対先生という構図で競争をするのもいいかもしれません。以下に絆が深まるレクをはっているので見てください。
このように、協力型レクで大切なことは、喜んだり悔しがったり、励ましたりなど感情を共有することです。感情をベースにした共感が仲間意識を育み、指導をしなくても「仲良しクラス」が実現されていくのです。
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4.集中力をコントロールする。
落ち着かないという状態は、心理的な問題、発達段階的な問題、授業的な問題と考えられます。徐々に落ち着きがなくなってきた場合、心理的な問題が考えられます。家庭のストレスなのか、学校でのストレスなのかは子どもによりけりですが、学校ができることは、集中力について理解し、授業を工夫することでしょう。
学級崩壊予備軍の場合、叱ればその場は収まると思いますが、それでは対症療法にすぎません。
やり方は3つです。
①立ち歩いても学習が成立する時間をつくる。
あえて、班以外の友だちと意見交換するといいですね。
②授業開始前に瞑想を取り入れる。
母校の中学校では黙想という形で取り入れていました。指導としては呼吸に集中するように声をかけてください。毎日1分でもすることで集中力が養われます!
③15分に一回ストレッチを取り入れる。
体を動かしたり、瞑想をすることで集中力を回復させることができます。そもそも座りっぱなしという状況は脳の覚醒レベルを落とすので、注意が散漫になりがちなのです。
5.ポジティブアプローチ
なかなか静かにならないとつい、「静かにできないんだったら遊ぶ時間が減るよ!」
と、いってしまいたくなりますよね。でも、よく使う割には効果が低いと感じませんか?これは、相手からすると「騒いでいると遊ぶ権利が奪われるが、静かにしても権利が戻るだけでメリットがない」言葉かけなのです。
だから、何回か言わないと聞いてくれないのです。相手の行動を変えたい場合、メリットを提示する必要があります。
例えば、「前を向いて話を聞いたらすぐに活動できます。」
と、いうようにメリット重視で伝えましょう。
もちろん、声のボリュームが大きすぎた場合は一旦こちらに注目させるために大きな声を出す必要があるかもしれません。話を聞ける態勢になってから伝えましょう。
おわりに
どれも、すぐにできる実践だったと思います。もしかしたら、目新しい情報はなかったかもしれません。しかし、今一度、今の学級の状態を振り替えるよい機会にはなったと思います。
ちょっとしたことの、積み重ねで学級は180度変わります。どうか、先生も子どもも楽しい学級になるよう願っています