- お金について子どもたちに話をしたいと考えている方
- 学級経営に関して、考える視点を増やしたい方
- アイデアがほしい方
- キャリア教育を研究している方
革命のファンファーレの内容
著者の西野亮廣さんは、2020年末に公開され大ヒットとなった、映画『えんとつ町のプペル』を描いた方です。その西野さんが、プペルをヒットさせるまでに仕掛けたことや、オンラインサロン、クラウドファンディングを成功させるにあたってどのように仕掛けをつくっていったのか、わかりやすく綴っています。
あなたは、絵本をYouTubeで無料公開した意図がわかりますか?
また、あなたは、いい作品/商品が売れなかった場合の説明ができますか。(もちろん、本当はたいした商品ではなかったというのはなしで!)
時代を読むなどという難しいことではなく、商品の売れ方を分析していけば、売り方をデザインすることができるのです。
ビジネス書というとお金の生み出し方や仕事術というイメージがあるかもしれませんが、革命のファンファーレはそれだけではありません。既存のシステムに疑問をもち、新たなアイデアを生むためのヒントとなることが散りばめられています。
授業にどう役立たせるか
例えば、”後悔の可能性を片っ端からつぶせ”
では、テレビ収録の前説を例にあげて語っています。
と述べています。
これは、学級でも使えるぞ!と思いませんか?学級、特に授業において子どもたちが、後悔する場面は何でしょうか。
- 手をあげる
- 間違える/失敗する
もし、このうち1つでも心理的な負担になっていれば、授業はうまく進まないでしょう。
こうした後悔をなくすためには、どうしたらよいか考えてみましょう。
手をあげることの後悔とは
手をあげることの後悔は、小学校高学年、中学生以降は、手をあげることで「できるアピールと受け取られるのではないか。」など、自分の意志ではなく、周囲にどう思われるかによって変わると思います。
そこで、提案です。みんなで、手をあげる。その代わり意見を言える人は、パー、まだ考え中の人はグーというようにします。
こうすることで、一人だけ手をあげて浮いてしまうという恐れはグッと減りますし、手をあげるか否かと比べ、手をパーかグーかでは、明らかに後者の方が、コストが低いですね。
これだけでも、発表のしやすくなると思いますが、もしかしたら、今度はみんながグーにしてしまうかもしれません。その場合、発表した後の、失敗を恐れている可能性があります。
失敗を恐れるとは
オーソドックスな授業は、わかる人が答え、その人からわからなかった人が学ぶというスタイルで行われます。
しかし、それではわかる人とわからない人で自然と優劣の関係ができてしまいます。これは、無意識的に生じる感情なので仕方ありません。
だから、わかる人もわからない人も発表しずらいのではないかとぼくは考えています。
そこで、全員に手をあげさせて、わからない人を中心に当てていくというスタイルを提案します。
こうすると、わかる人にとって授業がつまらなくなると反論が来そうですが、果たして本当にそうでしょうか。
わからないことに対してどのように教えるかという視点でクラス全体で考えることができれば面白い展開が期待できそうです。
それから、わからないという状態を恥ずかしいと思わないようにするためには、先生を含めたみんながわからないことをオープンにする必要があると考えています。
もちろん、子どもたちの理解度には差があります。この、わからないことに焦点を置くやり方は、全てに適応できるわけではありません。
ですが、わからないことをみんなで一生懸命考える機械があればあるほど、失敗を恐れて何もしないという雰囲気は減ると考えます。
帯についていた秋元康さんのコメントについて
本書の帯の裏には、堀江貴文さんや、前田裕二さんなどがコメントを書いています。その中で、ぼくは、秋元康さんのコメントが気になりました。たいてい帯には、ポジティブな感想や分析が並びますが、秋元さんは、少し違いました。
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