【書評】GIGAスクール構想を進めるなら必読!!『スマホが学力を破壊する』川島隆太著

結論

スマホを長時間いじると脳の活動レベルが下がります。それは、学力だけでなくかんがえる力まで奪うかもしれません。GIGAスクールは今後の教育をよい方向に変える改革だと思いますが、デジタルが脳に及ぼす影響を考慮する必要もあるのです。

  • スマホやゲームの良し悪しを知りたい
  • スマホと学力の関係を知りたい
  • スマホをさわる時間が延び、学習時間が減ったから学力が下がったのではないかと考えている
  • 『スマホが学力を破壊する』を購入するか迷っている

内容


スマートフォン(以下スマホ)をいじればいじるほど、学力が下がるというデータが出ています。しかも、スマホに夢中になった結果、学習時間が減り成績が下がったのではありません

例えば、学習時間が2時間でスマホをいじらないグループと、学習時間が2時間でスマホを30分以上いじるグループでは、有意に後者の成績が悪かったのです。

テレビやゲームだけでなく、現代人のスマホの使い方に警鐘を鳴らします。

自分にとっての問題解決

私は、特別支援学校の教員をしていた頃、子どもたちにタブレットを用いて一部学習していました。

タブレットは、子どもたちの興味関心を引きます。さらに、図や動画の方が子どもたちにとって理解しやすいことが多いので、授業内容の理解を深めるために欠かせません。

もちろん、ただ見せるだけでなく、タブレットを操作しながら文字の習得や認知機能を高めることを目的として行う授業もあります。

しかし、本書を読むと学習として使用することを今一度、見直すべきだと強く感じました。

本書に出ている研究によると、

調べるさいにGoogleを使用した場合と紙の辞書を使用した場合では、後者の方が前頭野が活性化したそうです。

また、文章を書く際も紙にペンを使って書く場合とキーボードで打つ場合では、前者の方が前頭野が活性化したそうです。

 

前頭野とは、人間らしさ、理性を司る部分なのでとても重要な部分だといえます。

このデータから考えると、文字の学習や調べ学習などは、ノートと鉛筆などを用いてアナログに学習する方がよいのかもしれません。

アナログのものをバカにする風潮も中にはあるかもしれませんが、脳の発達という観点で見れば、アナログの学習も必要だとわかりました。

それまで、タッチペンで画面に文字を書く学習のみを行っていましたが、それに加えて紙と鉛筆でも書く学習も取り入れるようにしました。

感想

デジタルに切り替える際に、必ずアナログのよさを捨てられずストップをかける方がいらっしゃると思います。

その方に対して(意見にもよりますが、)、共感を示したり遅れているなと感じたりと様々な感情が行き交うでしょう。

ぼくも、できるならデジタルをどんどん進めるべきという考え方でした。しかし、本書の示したデータを見る限り、幼い子どもはとくに紙と鉛筆で書くという作業や紙の辞書で調べることが脳によい影響を及ぼすことがわかりました。

ギガスクール構想で、学校関係者はデジタルデバイスを用いた授業方法を試行錯誤している段階だと思います。特に若い世代が率先して任されているかもしれませんね。

スマートフォンは、私が高校1年生のときに普及しました。私は大学生になって持ち始めましたが、それ以前もパソコンで調べものをしたりゲームをしたりとデジタルへの抵抗は少ない方です。

つまり、20代以下の先生はアナログのよさをあまり実感できていないかもしれません。

もちろん、デジタル化は子どもたちの関心を高め、学習効率を高めるなどよい側面が多大にあると考えます。

しかし、デジタル化に向けて動いている昨今だからこそ、デジタルデバイスを使用することによる脳の影響を鑑みて進める必要があると強く感じました。最も重要なことは、どうすれば脳の発達を阻害することなく、効率よく学べるのかという視点だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です