【特別支援教育】これで育児も楽になる!おすすめの自立支援グッズ5選

結論

子どもの実態に合わせて支援道具を使い、発達を促すとともに、「この道具があれば、大人の手が減るね!」という視点も大切です。今日は、スプーンとお皿、定規、はさみの支援グッズをご紹介します。本記事では、以下のお悩みを解消いたします。

  • スプーンを持ちにくそうに食べている。
  • スプーンで握り持ちから指で操作できるようになってほしい。
  • 一人で食べることができるけど、少量残った食べ物は大人がすくって食べさせている。
  • 定規がうまく使えない。
  • はさみを使いたがるが、あぶなくて持たせられない。

使える成長を促すグッズ

意外と知られていませんが、発達障害のあるお子さんが使いやすいように開発された道具はたくさんあります。

みんなが使っているものと同じものだと難しいけれど、少し手を加えれば使いやすくなるということはたくさんあるのです。

また、その道具を使用したことにより発達を促すことにも繋がります。

反対に、適切な道具を用いないと、一見上手に使えている場合でも、専門家から見ると無駄なところに力が入っていたり、持ち方が変だったりします。

今回の記事では、お子さんの生活動作が楽になるグッズをご紹介します。

スプーンシリコングリップ

こちらの商品は、スプーンの柄にぐるぐる巻いて使用します。

指先がまだ不器用な場合、柄を握りしめて持っていると思います。その場合、柄の細いスプーンだと手や腕に無駄な力が入り、食事が思うように進まなかったり、すぐに疲れたりしてしまいます。

このグリップは、柄を太くするので握りしめてスプーンを操作する段階のお子さんに最適です。余計な力が入らず操作できます。

他にも差し込むタイプのグリップもありますが、巻くタイプのグリップは、比較的安く、スプーンを買いかえるときに柄の太さを気にしなくていいです。さらにペンにもつけることができるので非常におすすめです!

Qスプーン

このスプーンは、握りしめた持ち方からレベルアップし、スプーンを指で操作する練習に使うことができます。

基本的に、指で操作することができ始めた段階で使用します。そのため、まだ握りしめて持つ感覚が残っています。

使い方は、出っ張っている部分に中指、薬指、小指で握らせ、親指と人差し指は添えます。

介助皿


お皿に少量残ったごはんをすくうときにとても便利です。基本的に一人でごはんを食べられるお子さんでも、最後に少量残ったごはんをすくうのは、コツのいる作業です。

その場合、大人がすくって食べさせていることもあるでしょうが、介助皿を使えば一人でできるようになるかもしれません。

このお皿は、左側が少し内側に反っているのでお皿の壁を使えば、ごはんがお皿の外にでることはありません。

滑り止めもついているので、お皿を支えなくてもすくうことが可能です。

滑り止め定規


定規で線を引くとき、右手に合わせて左手も動いてしまう子がいます。この現象を細かく分解してみます。

定規は、右利きの場合、左手で定規を押さえ、右手で鉛筆を動かしますよね。左は机に力を加えるのに対し、右手は左右や上下の動きがともないます。この左右バラバラな力の加え方が難しいと感じるお子さんは少なくありません。両手を別々に動かす経験が不足しいているかもしれません。

しかし、すぐに左右の手が上手に使えるようになるわけではないので、道具に頼ってもいいと思います。

想像してください。定規を上手に使えず線が曲がり消ゴムで何度もやり直す。一番いらいらしているのは本人でしょう。ぜひ、定規の扱いに困っていたら検討してほしい道具です。

安いもので300円でもありました!

カスタネットはさみ


こちらも、スプーンと同じように指先が器用に動かせないお子さんに最適な道具です。

このはさみは、握りしめる動作で扱うことができますし、机に置いて叩くようにも使えます。

はさみは工作に必要な道具です。工作は、本人が楽しいという気持ちにさせることはもちろんですが、創造性や目と手の協応など発達に非常に重要な活動です。

手先の巧緻性を高める練習は別の課題を用意するとして、工作などはストレスなくできるように支援したいですね!

おわりに

特別支援教育には、おおよそ2つの考え方があると思います。

支援なしで一人でできるようにするにはどうしたらよいかと考えるか、どんな支援や環境だと一人でできるようになるのかと考えるのかの2通りです。

どちらが正しいというものではありません。

理想は、一人でできるようになることです。そのため、特別支援学校の教員はどうすれば今ある支援を減らせるだろうかと考えることもとても大切だと思います。

一方で、子どもの実態を読み取り、無理に支援を減らさないという判断も非常に重要です。

焦って支援を減らそうとすると、お互いにストレスがたまります。道具をうまく利用して、「この道具を使えば大人の手を借りずに一人でできるね!」

という考え方もプロには必要だと思うのです。

 


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