【特別支援教育】言葉の発達をうながすインリアル・アプローチはとても簡単!

 

結論

インリアルアプローチを実践したことでジェスチャーや発声、獲得している言語で相手に伝えようとする姿勢が増えたという結果があります。本記事は以下のお悩みを解消いたします。

  • インリアル・アプローチについて知りたい
  • インリアル・アプローチの効果を知りたい
  • 言語/コミュニケーション能力を育む方法を知りたい
  • 言葉が出そうだけどどのように支援したらよいかわからない

インリアル・アプローチとは

インリアル・アプローチは、コミュニケーション手段を育むための方法です。インリアルアプローチでは、言葉だけでなく、視線や動作もコミュニケーションの1つとして重要です。

一般的な療育(音楽療法や作業療法など)では、大人が指導者で子どもは生徒という構造です。しかし、インリアルアプローチにおける大人は、指導者ではありません。

大人は子どもが自然体でいられる環境を用意し、その中で子どもの働きかけを待ちます。

インリアル・アプローチにおいて大人は、見守りと観察、傾聴の姿勢が重要です。とはいっても、ただ見守るのではありません。子どものアクションに対して、子どものペースに合わせたリアクションを取りましょう。

そのリアクションの取り方は、7つの言語心理学的技法が参考になります。

インリアル・アプローチ7つのテクニック

インリアルアプローチでは、言語心理学的技法と呼ばれる、子どもの働きかけに対するリアクションの取り方を7つ示しています。

ミラリング

子どもの行動を真似します。

例えば、子どもが指さしをしたら、大人も同じ方向に指を差します。

モニタリング

子どもの発した音声や言葉を真似します

例えば、子どもが「うー」といったら、子どもと視線を合わせて大人も「うー」といます。

パラレルトーク

子どもの気持ちや行動を言語化します。

例えば、子どもが噴水を指差したとしたら、大人は「噴水が気になったんだね。きれいだね。行ってみようか。」と言葉をかけます。

また、子どもが拍手をしていたら「ぱちぱちだね。」と擬音語を用いるのもパラレルトークです。

セルフトーク

大人の気持ちや行動を言語化します。

例えば、滑り台で子どもと一緒に遊ぶとき、「私も滑り台をシュー!楽しいね。」と言葉を添えます。

リフレクティング

子どもの誤った言葉に対して、正しい言葉で大人が代わりに言い直します。

例えば、子どもがハンバーグを指して、「ハンバコ」と言ったら、大人は、「おいしそうなハンバーグだね。」と返します。否定せず、子どもの言葉を繰り返す過程で正しい言葉に置き換えるだけです。

エキスパンション

子どもの言葉を意味的に広げて返します。

例えば、子どもが道行く車を指さして「ブーブー」と言ったら、大人は「ブーブー、速かったね!」と2語から3語文にして返します。

モデリング

言葉の手本を示します。

例えば、子どもがおもちゃを黙って指差していたとします。大人はそれに対して「あのおもちゃが欲しいの?ちょうだいって教えてくれたらとってあげるからね。」といって渡します。

インリアル・アプローチに期待できる効果

インリアル・アプローチをベースにしたある実験では、上記に示した7つの言葉かけを繰り返した結果、自分からコミュニケーションを取ろうとする姿が増えたそうです。

新たな言語を獲得するまでには至らなかったようですが、ジェスチャーや発声、既に獲得していた言語を積極的に用いるようになったと報告しています。

また、別の研究では1語文や2語文が中心でなかなか3語文にまで発展しなかったお子さんがインリアルアプローチを実施した結果、3語文が出てきたという報告もありました。

おわりに

私は、相手とコミュニケーションを取りたいという思いが育てば、言語の獲得はさらに加速すると考えます。

私は特別支援学校で子どもたちをみていた頃、意識的に子どもの言葉や行動を真似したり、広げたりしていました。

しかし、私の添える言葉が子どもたちにどう届いていたのかは、全くわかりません。もちろん、私の言葉かけに子どもたちは、快も不快もたくさん反応してくれました。

でも、正解はわからないのです。そうした中で少しでも理解できる言葉が増えて欲しい、コミュニケーションにつながる何かを得て欲しいという思いでたくさん言葉を投げ掛けていました。

 

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