結論
自閉症のお子さんの眠りが浅い場合、神経伝達物質が乱れている可能性があります。その改善方法は、生活習慣を整えたり、薬を服用したりすることが考えられます。
- 自閉症の子どものが眠らなくて困る
- 自閉症の子どもの睡眠の質が低い
- お昼ボーッとしていることが多い
はじめに
自閉症をはじめとする発達障害のお子さんは、睡眠の質が悪い傾向にあります。
原因の1つには、脳の覚醒や眠気に関係するホルモンであるセロトニンやメラトニンの分泌に問題があると考えられています。
今回は、睡眠の質を高める方法をご紹介します。
人が眠たくなる仕組み
人が眠たくなるには、メラトニンという物質が必要です。このメラトニンは、リラックスしているときや周りが暗いときに分泌され眠気を引き起こします。
眠気に必須なメラトニンですが、分泌される素をご存じですか?
答えは、セロトニンです。セロトニンがメラトニンに変わり眠気を誘います。
自閉症のお子さんは、実はこのセロトニンの分泌量が少ない傾向にあると言われています。
そのため、意識してセロトニンの分泌量を増やす必要があるのです。
セロトニンの分泌方法
セロトニンは、朝日を浴びたり、軽い運動をすることで分泌されます。つまり、規則正しい生活がセロトニンを活性化させ、睡眠もスムーズになるのです。
実は、グレーゾーンと呼ばれている子の中にも、生活習慣を整えるだけで落ち着いた行動がとれるようになるなど改善が見られるケースがあります。
今回出てきたセロトニンと療育で用いられるスヌーズレンの関係について考察したこちらの記事も参考にどうぞ!
その他に眠れない要因
他にも興奮物質が過剰に出てしまい眠れないケースもあります。
先程ものべたように、メラトニンはリラックスしないと分泌されず、眠気をもたらしません。そのメラトニンの分泌を他の興奮物質が妨げている可能性があります。
基本的には、よく言われるように夜遅くまで遊んだりテレビやゲームを控えることで興奮させないことができます。
しかし、発達障がいのあるお子さんの場合、そのコントロールがうまくいかず、過剰に興奮物質が出てしまい眠れないこともしばしばあるのです。
その場合はやはり、お医者さんに相談する方がよいでしょう。あまりにも、眠らず夜中ずっと動いていたり、奇声を発したりする場合、薬が処方されます。
薬を服用する
興奮物質のコントロールが課題の場合、生活習慣を整えても改善が見られないケースがあります。
生活習慣を整えて、朝の散歩を実施したとして2ヶ月程度経っても、睡眠が浅かったりなかなか寝付けなかったりする場合、お医者さんに相談して薬を処方してもらうことも検討した方がよいでしょう。
詳しくは、お医者さんや薬剤師の先生に聞くことをおすすめします。
また、以下のサイトは精神薬についてわかりやすく書かれています。
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/
おわりに
薬の服用については様々な意見があります。
特に精神薬は、医者の中でも使用方法に差があるものです。
というのも、発達障がいやうつ病などは、治療方法が薬以外にも行動療法やリハビリなどいくつもあります。
また、うつ症状の例でいえば、薬の服用のみで治療をすると改善が著しく低いということも耳にしました。
薬は、あくまでも補助として同時に薬以外の治療も行ってくれる病院がいいのかもしれません。
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